米ボストン連銀総裁:世界の銀行システムの「脆弱性」に対処が必要

米ボストン連銀のローゼングレン 総裁は、金融機関に公的支援が必要な状況に終止符を打つため、世界 の銀行システムに残る「重大な課題」に規制当局者が取り組まなくて はならないことが欧州債務危機によって浮き彫りになっているとの見 解を明らかにした。

同総裁は19日、ボストンでの講演で「各国政府は再び、世界的 な銀行の問題を緩和するために介入し始めているが、それが各国の債 務負担を圧迫することとなり、ついには一部の国の信用格付けを損な いかねない」と指摘。「一部の金融機関が、世界の金融システムと経 済に若干の脆弱(ぜいじゃく)性をもたらしていることは明らかだ」 と付け加えた。

さらに、ローゼングレン総裁は「米リーマン・ブラザーズ・ホー ルディングスの破綻から3年がたっても、大手金融機関の保護を目的 とする政府介入が必要となるのを避ける上で依然として大きな障害が 残っている」と説明。「従って、1社ないし1グループの金融機関の 苦境がより広範な世界経済にリスクをもたらすことがないよう、金融 制度の構造強化に重点を置くことが重要だ」との認識を示した。