EU:国債に対する「ネーキッド」CDS取引、禁止の選択肢に道開く

欧州連合(EU)は、現物債券を 保有せずデフォルト(債務不履行)に対する保証を購入する「ネーキ ッド」クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)について、ソブ リン債に絡んだ取引を禁止する選択肢に道を開くことで合意した。

現在のEU議長国であるポーランドと加盟各国の議員が18日、 ブリュッセルでの会合で空売り関連法の一部として取りまとめた。ソ ブリン債もしくはソブリン債と連動して価格が変動する資産を保有し ていない場合、トレーダーは国債CDSの購入ができなくなる可能性 がある。禁止措置が各国の借り入れコストに影響を与えかねない兆候 がある場合は、各国はこうした措置をやめる権利を持つという。

EUの行政執行機関、欧州委員会のバルニエ委員(域内市場・金 融サービス担当)は「ソブリン債CDSを確実にデフォルトリスクの ヘッジという本来の目的に利用させるためのもので、ソブリン債市場 の正常な機能をリスクにさらすことのないバランスの取れた措置だ」 とする声明を発表した。

ドイツのショイブレ財務相と欧州議会の議員らは、国債に対する ネーキッドCDS取引がユーロ圏の債務危機を加速させたとの懸念か ら、こうした取引の禁止を求めている。

欧州の一部の国はまた、銀行株の空売りが市場を動揺させている と主張。ボラティリティ(変動性)拡大に伴い欧州の銀行株が2年ぶ りの安値となったことから、フランスとスペイン、ベルギー、イタリ アは8月に一時的な空売り禁止措置を導入。この措置は今も継続され ている。