米ゴールドマン:赤字決算後の株価は5.5%高-投資家は強さに注目

【記者:Christine Harper】

10月18日(ブルームバーグ):米ゴールドマン・サックス・グル ープの株価は18日のニューヨーク市場で、前日比5.5%高で終了した。 同日発表した7-9月(第3四半期)決算は赤字だったものの、投資 家はトレーディング収入の前期比での伸びや引き受け・助言の投資銀 行業務の改善見込みなど、同社の強さを示す情報に注目した。

同社発表によると、第3四半期の株式と債券のトレーディング収 入は前四半期比で16%増加だった。投資銀行業務の受注残も増えた。 第3四半期の損益は、投資資産の価値目減りが影響し、3億9300万ド ル(約300億円、1株当たり84 セント)の赤字だった。

ロイド・ブランクファイン最高経営責任者(CEO)はトレーデ ィングを柱にゴールドマンの業績を拡大させてきた。トレーディング 収入は今年1-9月のゴールドマン収入の62%を占めた。4-6月 (第2四半期)は同事業の収入が同業他社に後れを取ったが、第3四 半期は自社債務の評価調整による会計上の利益を除いたベースでバン ク・オブ・アメリカ(BOA)とシティグループを上回った。

マニュライフ・アセット・マネジメントの金融サービス業界アナ リスト、ウィリアム・フィッツパトリック氏は、「中核事業で力強い兆 しがある」として、第3四半期の赤字はプライベートエクイティ(未 公開株)投資事業が主因だと指摘した。

ゴールドマン株は5.35ドル高の102.25ドルで終了した。

資産価値

ヘッジファンド、セカンド・カーブ・キャピタルのトーマス・ブ ラウン最高経営責任者(CEO)は、「トレーディングは誰もが思って いたほど悪くはなかった」と述べ、「ゴールドマンが厳しい状況にある のは確かだが、それは環境によるものであり、ゴールドマンが原因で はない」と分析した。

7-9月期は1999年の株式公開以来で2回目の赤字となった。赤 字となった2回の決算はいずれも、ゴールドマンが企業やプライベー トエクイティ(未公開株、PE)ファンド、ローンに投資した資産価 値の減少が要因だった。

ゴールドマンは、年間12億ドルの経費節減を目指して約1000人 を削減する計画を7月に明らかにしていた。9月末の人員数は6月末 に比べ1300人減少。デービッド・ビニアー最高財務責任者(CFO) はアナリストとの電話会議で、人員減のうちコスト削減に絡むのは約 500人で、残りの800人は事業売却に伴うものだと説明した。

中国工商銀行株などを保有するインベスティング・アンド・レン ディング(投資・融資)部門の収支は第3四半期に24億8000万ドル のマイナスとなった。ビニアーCFOは、帳簿上で評価額を下げたも ので、実際の売却で損失が出たものではないと説明。マニュライフの フィッツパトリック氏は、資産の価格が「反発しないと考える理由は ない」と述べた。

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