TOPIXマイナスに、決算や欧州見極めで買い控え-25日線支える

午後の東京株式相場は、TOPI Xがマイナスに転じた。米国で相次いでいる企業決算の発表は、日本 でも来週から本格化する。欧州の金融安定化をめぐる動きも一進一退 の状況で、積極的に上値を買い上げる動きに乏しい。

午後1時53分時点のTOPIXは前日比1.15ポイント(0.2%) 安の750.09、日経平均株価は同5円32銭(0.1%)高の8747円23銭。 TOPIXは朝方に一時6.64ポイント高まであったが、その後は伸び 悩み。ただ、投資家の短期的売買コストを示す25日移動平均線(749.27) が下支えしている。

東洋証券の大塚竜太情報部長は、「国内企業の決算発表や23日の EU(欧州連合)首脳サミットを控え、投資家は模様眺め姿勢を強め ている」と話していた。

アジア株式市場は高安まちまち。韓国総合株価指数が小安い半面、 香港ハンセン指数は一時1.9%高、中国本土の上海総合指数はほぼ横 ばい。また、シカゴ24時間電子取引システム(GLOBEX)のS& P500種株価指数先物は、基準価格比マイナスで推移している。

英ガーディアン紙は18日、ドイツとフランスが欧州債務問題に解 決の救済基金を2兆ユーロまで拡大する方向で合意に達した、と報道。 メルケル独首相のザイベルト首席報道官は、独仏首脳が欧州金融安定 化基金(EFSF)の規模拡大について集中討議している、と述べて おり、債務問題解決に向けた取り組みが前進するとの期待から同日の 米国株は上昇した。一方、米格付け会社のムーディーズ・インベスタ ーズ・サービスは18日、スペイン国債の格付けを「Aa2」から「A 1」に引き下げた。見通しは「ネガティブ」。

東海東京調査センターの中井裕幸専務は、「しばらくは欧州に絡ん だニュースに一喜一憂する不安定な展開が続く」とみている。

東証1部33業種では、パルプ・紙、医薬品、陸運、保険、小売、 食料品、不動産などが高く、相対的に景気変動の影響を受けにくいデ ィフェンシブ業種の堅調さが目立つ。一方、証券・商品先物取引、石 油・石炭製品、卸売、海運、ゴム製品などが安い。

売買代金上位ではコマツやファナック、キヤノン、三菱UFJフ ィナンシャル・グループ、エーザイ、ファーストリテイリングが上昇。 これに対しオリンパスが続落し、ディー・エヌ・エー、ソフトバンク、 三菱商事、三井物産が安い。