EU当局が銀行立ち入り調査-EURIBOR取引で談合か

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欧州連合(EU)の監督当局 は、欧州銀行間取引金利(EURIBOR)に関連したデリバティ ブ(金融派生商品)を取引している銀行を立ち入り調査した。談合 の可能性について調べているという

EUの行政執行機関である欧州委員会は「当該企業がカルテル と他社の妨げとなる事業慣行を禁じた競争法に違反した可能性に ついて懸念がある」との声明を出した。企業名や国名は挙げていな い。

欧州委と英米の金融監督当局は先に、ロンドン銀行間取引金利 (LIBOR)に関する規則違反をめぐる調査を開始していた。英 銀のバークレイズとHSBCホールディングス、ロイヤル・バン ク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)は今年、EU側か ら事情聴取されたことを明らかにしている。

欧州委のアルムニア副委員長(競争政策担当)は、監視の重点 を 金融市場に置いている。4月にはクレジット・デフォルト・ス ワップ(CDS)市場での反競争的行為の可能性をめぐり米ゴール ドマン・サックス・グループやJPモルガン・チェースなど16社 の調査を開始した。

欧州委のトレス報道官は、調査の対象はユーロ建ての金利関 連デリバティブだと述べた。

調査対象はドイツ銀など数行か

事情に詳しい関係者2人によると、EU当局者が18日に立ち 入り調査したのはドイツ銀行やRBSなど。両行とUBS、バーク レイズ、HSBC,BNPパリバは19日、コメントを控えた。

欧州銀行連盟(EBF)で銀行間金利設定に携わるEURI BOR・EBFのマネジャー、セドリック・ケメナー氏は、金利を 報告する44銀行のうち18日に立ち入り調査を受けたのは「数行 のみだ」と述べた。金利を操作するのは「ほぼ不可能だ」とも説明 した。

ヨーロピアン・キャピタル・マーケッツ・インスティチュー ト(ECMI)の研究員、ディエゴ・バリアンテ氏は「金融機関 の間には情報共有で多数の特別な合意がある」として、競争当局 は「それらの特別合意が市場への新規参入を妨げていないかを調 査している」と述べた。

EUの立ち入り調査については、米紙ウォールストリート・ジ ャーナル(WSJ)が18日報じた。

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