【個別銘柄】東電、オリンパス、HDD関連、オークマ、シンバイオ

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きょうの日本株市場で、株価変動 材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

東京電力(9501):前日比36%高の292円と高値引けで、東証1 部の上昇率、売買高でトップ。大和証券投資情報部の西村由美シニア・ マーケットアナリストは、「株価を大きく動かす特段の材料は見当たら ない」とした上で、午前に大口の買い戻し観測があり、「その後値動き の良さに着目した個人投資家などの買いが集まった」と見ていた。東 証1部の売買代金が4日連続で9000億円割れと低調な中、短期の値幅 取りを狙った動きが活発化。売買代金1億9261万株は、東証1部全体 の13%を占めた。

オリンパス(7733):4.9%安の1321円と5日続落。朝方は上昇場 面もあったが、午後はマイナス圏で推移。同社第7位の株主であるハ リス・アソシエーツは、英社買収でのファイナンシャルアドバイザー (FA)への支払いなどについて、追加の情報開示を求める書簡をオ リンパス経営陣と東京証券取引所に送った。ハリスの最高投資責任者 デービッド・ヘロー氏が20日、ブルームバーグの取材に対し明らかに した。このほか、前社長のマイケル・ウッドフォード氏が英社買収で、 オリンパスがFAに6億8700万ドルを支払ったことに関し、証券取引 等監視委員会に調査を求めた、とロイター通信が20日に報じた。

日本電産(6594)などHDD関連株:日電産が4.1%安の5820円、 TDK(6762)が3.8%安の2713円、昭和電工(4004)は5.4%安の 139円など。タイの洪水が日本企業のハードディスク駆動装置(HD D)など、デジタル機器生産にも深刻なダメージを与えていると20 日付の産経新聞が報道。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では18 日時点の投資家向けリポートで、タイには日系をはじめHDD関連部 品企業の工場が立地、「今後のHDD産業のサプライチェーンに与える 深刻な影響が懸念される状況」と指摘していた経緯もあり、業績警戒 の売りが終日優勢だった。

日本電気硝子(5214):5%安の728円。欧州委員会は19日、カ ラーブラウン管用ガラスでのカルテル締結がEU競争法(独占禁止法) 違反に当たるとし、日電硝に課徴金4320万ユーロ(約46億円)を課 した。同社はこの決定に合意した、ときょう午前8時10分に発表。ま た、同違反行為で約48億円を課された旭硝子(5201)は1.8%安の709 円。制裁による今後の業績への影響を懸念する売りが優勢となった。

オークマ(6103):4.3%安の530円。アジア需要の減退と円高の 悪影響を吸収しきれないとし、野村証券では19日付で同社の利益予想 を下方修正、投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。同証が 投資判断を「中立」に下げた牧野フライス製作所(6135)も3.8%安 の511円、アマダ(6113)も2.9%安の511円と安い。

オンワードホールディングス(8016):4.8%高の608円。バーク レイズ・キャピタル証券の篠崎真紀アナリストは、同社主催の2012 年春夏商品展示会で、10月の紳士服売上高が前年同期比2けた増ペー スで進ちょくしているとの説明を受けた、と19日付のリポートで言及。 気温が高かった直近2週間のスーツ・コート需要が強かったことから、 マネジメントが生産部隊に増産を指示したもようと指摘した。

JT(2914):1.9%高の37万9500円。JPモルガン証券は19 日、目標株価を43万円から50万円に引き上げた。同証では、海外た ばこ事業の新興国成長などを想定し、来期の連結営業利益予想を3907 億円から4091億円に4.7%上方修正したほか、バランスシートのネッ トキャッシュ転換を契機に増配シナリオを織り込んだ、としている。

HOYA(7741):3.7%安の1730円。ゴールドマン・サックス証 券は20日付で、目標株価を1720円から1700円に引き下げた。レアア ース価格の一段の高騰や為替変動などがリスク要因と指摘したほか、 タイの洪水による業績への影響は、年末商戦に向けた作り込みの大事 な時期で、引き続き注視する必要があるとした。

大成建設(1801):3.4%高の213円。手持ち工事の利益率好転な どが寄与し、4-9月期の連結営業利益は従来予想の80億円を上回り、 130億円(前年同期比22%減)になったもようときょう午後2時に発 表。利益上振れを評価する買いが入った。一方、連結売上高は従来予 想比9.5%減の5520億円(同0.4%増)に下方修正した。

日本電波工業(6779):午後に値を切り上げ、4.9%高の948円で 高値引け。原価低減や経費削減が寄与し、4-9月期の連結営業利益 は従来計画の5億円を上回り、10億3000万円(前年同期比31%減) になったもよう、ときょう正午に発表。利益の大幅な上振れを好感し た買い注文が増えた。

全日本空輸(9202):3%高の240円。同社執行役員の片野坂真哉 氏は20日、新世代旅客機「ボーイング787」の中国路線就航に問題は ないとし、12月ごろに北京線に就航させる可能性があると述べた。来 週には、初のB787商業フライトを香港向けに実施する予定。路線開 拓による今後の収益貢献が期待された。

シンバイオ製薬(4582):大証ジャスダック市場にきょう新規株式 公開(IPO)し、公開価格の560円を20%下回る450円で初値を付 けた。その後も売り優勢で、ストップ安(値幅制限いっぱいの下落) となる80円安の370円で終えた。バイオベンチャーの同社はがん、血 液、自己免疫疾患領域の希少疾病分野を中心に、医薬品の開発・商業 化を展開。11年12月通期の予想単独業績は、研究開発費や為替差損 などを計上する関係で、営業赤字額が23億5100万円と前期の6億 1200万円から拡大する見通し。

NEC(6701):1.2%高の170円。4-9月期の連結営業利益は 50億円(前年同期は10億円)程度と、損益ゼロの従来予想を上回っ たようだと20日付の日本経済新聞朝刊が報道。通信インフラ関連事業 が好調、デジタル商品関連の部門営業損益も黒字を確保したという。

日立物流(9086):4.3%高の1418円。4-9月期連結営業利益は 前年同期比4割増の110億円強だったようだ、と20日付の日経新聞朝 刊が報道。4月に買収した自動車部品物流大手バンテックが寄与、企 業からの物流業務の一括受託も好調で、従来予想(94億円)を2割ほ ど上回るという。

スクロール(8005):3%高の273円。4-9月期の連結純利益は 従来予想の3億5000万円を上回り、前年同期比11%増の9億9300万 円になったもようと19日に発表。経営環境が東日本大震災前の水準ま で回復しつつある中、販売管理費の削減も寄与した。同社は婦人衣料・ 下着などのカタログ、オンライン販売を展開。

キヤノン電子(7739):1.1%安の2126円。1-9月期の連結営業 利益は前年同期比22%減の86億円だった、と19日に発表。レーザー スキャナーユニットやレーザープリンターの売り上げ不振が響いた。 11年12月通期計画は前期比30%減の108億円で、第3四半期までの 進ちょく率は80%。

東光電気(6921):2.1%高の341円。12年3月期の連結営業利益 予想を従来の3億7000万円から7億円(前期比では58%減)に上方 修正した、と19日に発表。遅れていた内線工事の施工が第3四半期以 降に進むほか、経費削減も寄与する。

ジェイアイエヌ(3046):8.8%高の730円。野村証券は19日、投 資判断「買い」を継続し、目標株価は従来の730円から870円に引き 上げた。前8月期決算を踏まえ同証による業績予想を修正、新商品投 入や積極出店により、引き続き成長が期待できるとした。

ブロードバンドタワー(3776):4.6%高の5万9400円。日本中央 競馬会(JRA)からスマートフォン向け情報サービスを受注した、 と19日に発表。ブロードTによる同サービスの国内での導入はJRA が初めてで、今後の導入加速を見込む買いが入った。

--取材協力:渡辺美慧  Editors:Shintaro Inkyo

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