米アップル7-9月:市場予想下回る-新型携帯発売前に買い控え

米コンピューター・電子機器メ ーカー、アップルの7-9月(第4四半期)決算は、利益が市場予想 を少なくとも6年ぶりに下回った。スマートフォン(多機能携帯電話) 「iPhone(アイフォーン)」の新機種発売を前に顧客が買い控 えた。株価は時間外取引で下落している。

18日の発表資料によると、純利益は66億2000万ドル(約 5090億円)で、1株利益は7.05ドル。前年同期の43億1000万ド ル(1株当たり4.64ドル)から増加した。売上高は283億ドルだっ た。これに対し、アナリスト予想は1株利益が7.31ドル、売上高は 296億ドルだった。同社の利益が市場予想を下回ったのは少なくとも 過去26四半期で初めて。

iPhoneの販売台数は1707万台と、ブルームバーグがまと めたアナリスト予想の2000万台を下回った。新機種「iPhone 4S」が10-12月(第1四半期)に発売されるのを前に顧客の間で 買い控える動きがあった。ファースト・エンパイア・アセット・マネ ジメントのマイケル・オブチョウスキ最高投資責任者(CIO)は、 アップルが市場予想を上回るのを当然と考え始めていたアナリストは、 業績予想を見直す可能性があると指摘した。

アップルの株価は決算発表後の時間外取引で一時6.3%下落した。 通常取引終値は422.24ドルだった。年初来では31%高。

夢にも思わぬ好発進

同社の発表資料によると、10-12月期の1株利益は約9.30ド ル、売上高は370億ドルとなる見通しで、アナリスト予想の1株利 益9.02ドル、売上高368億ドルをいずれも上回る水準。これはiP hone販売が4Sの発売後に回復するとの見通しを示唆するものだ。

4Sは、発売後最初の週末の販売台数が過去最高を更新。ティ ム・クック最高経営責任者(CEO)は、iPhone販売が10- 12月期に過去最高に達するとみている。クックCEOはアナリスト 向け電話会議で「4Sの出だしがこれほど好調になるとは夢にも思わ なかった」と述べ、7-9月期の後半にiPhone需要が「かなり」 落ちたことも明らかにした。

他の製品の7-9月期販売台数は、タブレット型コンピューター 「iPad(アイパッド)」が1112万台と、アナリスト予想の1150 万台に届かなかった。メディアプレーヤー「iPod(アイポッド)」 は662万台と、アナリスト予想の730万台を下回った。一方、パソ コンの「Mac(マック)」は489万台で市場予想の440万台を上回 った。

アップルによると、第4四半期の粗利益率は40.3%で、前年同 期の36.9%に比べ改善した。