米国株:上昇、S&P500種は8月以来の高水準-BOA高い

米株式相場は上昇。S&P 500種株価指数は8月以来の高水準に上げた。バンク・オブ・アメ リカ(BOA)が金融株の上げを主導したほか、欧州金融安定ファ シリティー(EFSF)の規模拡大をめぐって楽観が広がったのが 手掛かり。

BOAは10%高。同行の7-9月(第3四半期)決算は純損 益が黒字に回復した。信用の質改善が寄与した。S&Pの住宅建設銘 柄で構成する指数は9.6%高と、2009年3月以来で最大の上げだっ た。米住宅建設業者の景況感を示す指数が予想以上に伸びたのが好感 された。建機大手のキャタピラーやアルミ生産のアルコアを中心に景 気敏感株が上げた。

S&P500種株価指数は前日比2%高の1225.38。ダウ工業 株30種平均は180.05ドル(1.6%)高の11577.05ドル。

レイモンド・ジェームズ・アソシエーツのチーフ投資ストラテ ジスト、ジェフリー・ソー氏は電話インタビュー「買いが殺到する局 面に突入しつつあるのかもしれない」と述べた。「最悪な時期は過ぎ 去ったようだ。住宅部門はリセッション(景気後退)に陥る要素には ならないだろう。企業業績はまだ堅調のようだ。欧州からも何か発表 されるはずだ」と続けた。

企業業績への楽観

S&P500種は今月、弱気相場入り直前のところで回避した。 企業利益や欧州指導者の金融支援措置への楽観が背景にある。

景気敏感株で構成されるモルガン・スタンレー・シクリカル指 数は3.3%上昇。ダウ輸送株平均は3.1%高。アルコアは5.9%上 昇、キャタピラーは3.9%値上がりした。住宅建設のパルトグルー プは11%の大幅高だった。

KBW銀行指数は6.1%上昇。構成する24銘柄はいずれも上 昇した。前日の同指数は3.9%低下だった。

BOAの7-9月期の貸倒引当金は34億ドル。前年同期(54 億ドル)から減少した。カード部門や商業融資での信用の質改善が 背景にあるとBOAは説明している。

カストディー(証券管理)銀行、ステート・ストリートも高い。 同行の7-9月決算は11%の増益と、市場予想を上回った。

ゴールドマン

ゴールドマン・サックス・グループは7-9月期決算が過去12 年間で2度目となる赤字だったが、株価は5.5%高。投資資産の価値 目減りに加え、トレーディング、資産運用、証券引き受けからの収入 が減少した。

JPモルガン・ファンズのチーフ市場ストラテジスト、デービ ッド・ケリー氏は「今は弱気な見方を後退させる時期だ」と述べた。 「投資家は将来に前向きになり、景気は何とか切り抜けると認識で きるはずだ」と続けた。

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