10月18日の欧州マーケットサマリー:株が続落、債務懸念が再燃

欧州の為替・株式・債券・商 品相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3743 1.3737 ドル/円 76.84 76.83 ユーロ/円 105.61 105.55

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 235.33 -.89 -.4% 英FT100 5,410.35 -26.35 -.5% 独DAX 5,877.41 +17.98 +.3% 仏CAC40 3,141.10 -24.96 -.8%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 .58% +.00 独国債10年物 2.01% -.09 英国債10年物 2.43% -.10

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,631.00 -51.00 -3.13% 原油 北海ブレント 110.62 +.46 +.42%

◎欧州株式市場

18日の欧州株式相場は続落。フランスの格付けをめぐる懸念が 欧州に対する危機解決への圧力をさらに強めたほか、中国の経済成長 減速も売り材料となった。

資源大手の英豪系BHPビリトンとリオ・ティント・グループを 中心に鉱山株が下落。金属相場の値下がりが背景。仏銀BNPパリバ とソシエテ・ジェネラルも下げた。米格付け会社ムーディーズ・イン ベスターズ・サービスは、フランスの「AAA」格付けに圧力がかか っていると指摘した。仏ダノンは上昇。ミネラルウオーターの「エビ アン」や「ボルヴィック」などのブランドを保有するダノンがサント リーホールディングスへのウオーター事業売却で交渉していると、事 情に詳しい関係者3人が明らかにしたことが好感された。

ストックス欧州600指数は前日比0.4%安の235.33。独政 府の広報官が前日、ユーロ圏指導者は次回会合で域内債務危機への 即効薬を処方するわけではないとの見方を述べたことが嫌気され、 同指数は前日1%下落した。

アセナゴン(ミュンヘン)のチーフエコノミスト、マーティン・ ヒューフナー氏は、「危機はまだ終わっていない」と述べ、「過去数 週間でかなり大幅な上げが続いていたが、それは行き過ぎだった。そ れを裏付けるだけのファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)がな い」と続けた。

中国の7-9月(第3四半期)の国内総生産(GDP)は、前年 同期比9.1%と2009年以来の低い伸びだった。

BHPは0.8%安、リオ・ティントは4.3%値下がりした。ロ ンドン市場では銅が続落した。

BNPは3.6%安、ソシエテ・ジェネラルは5%下落した。

ダノンは2.2%上昇。同社の7-9月(第3四半期)決算は 売上高が予想を上回った。中国とインドネシアでベビーフードや医 療用栄養製品の販売が好調だった。

◎欧州債券市場

18日の欧州債市場で、フランス10年債のドイツ10年債に対 する利回り上乗せ幅(スプレッド)が拡大し、過去約20年で最大と なった。格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスがフラ ンスの「AAA(トリプルA)」格付けについて、圧力がかかってい ると指摘したことが背景。

ギリシャやスペインなどの国債も軟調だった。ムーディーズは 17日、フランスの財務力は世界の金融危機によって悪化したと指摘 した。ユーロ圏2位の経済大国であるフランスは、救済基金の欧州金 融安定ファシリティー(EFSF)に保証を提供している。

中国の7-9月(第3四半期)成長率が2009年以来の低水準 となったほか、ドイツの10月の景況感が悪化したことを受けて、景 気回復が世界的に勢いを失いつつあるとの見方が強まった。

ラボバンク・ネーデルラントのシニア市場エコノミスト、エルビ ン・デフロート氏(ユトレヒト在勤)は、「EFSFが拡大されれば、 フランスやドイツなどトリプルA格付けの保証提供国の偶発債務が高 まる」とし、「市場の懸念がスプレッド拡大に表れている」と述べ た。

ロンドン時間午後4時51分現在、仏10年債利回りは前日比8 bp上昇の3.14%。同国債(表面利率3.25%、2021年10月償 還)価格は0.705下げ100.960。これに対し独10年債利回りは 8bp低下し2.01%。

両国債のスプレッドは一時、18bp拡大し114bpとなった。 ブルームバーグのデータによれば、これは1992年以降で最大。

ギリシャを中心に高債務国の国債が下落。ギリシャの2013年 8月償還債(表面利率4%)の利回りは161bp上昇し76.42%、 価格は38.61となった。スペイン2年債利回りは13bp上げ

3.88%、イタリア2年債利回りは7bp上昇の4.45%。アイルラ ンド2年債利回りは15bp上げて7.83%。

◎英国債市場

18日の英国債市場では、10年債相場が続伸した。

9月のインフレ率が過去最高に並んだものの、イングランド銀行 (英中央銀行)が今月に再開を決定した資産買い取りプログラムを縮 小するとの見方につながらなかった。英政府統計局(ONS)がこの 日発表した9月の消費者物価指数は前年同月比5.2%上昇した。

バンク・オブ・ニューヨーク(BNY)メロンの主任為替ストラ テジスト、サイモン・デリック氏は「目先のインフレ率は上振れする だろうが、長期的にはデフレ要因が継続すると英中銀は考えているは ずだ」と述べ、「金融政策は当面の間、かなり緩和的な状態が続くだ ろう」と続けた。

10年債利回りは前日比11ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)低下の2.42%。同国債(表面利率3.75%、2021年9 月償還)価格は0.980上げ111.595。2年債利回りは2bp下げ

0.60%となった。

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