米BOA:デリバティブを預金保険対象の部門に移転-関係者

信用格付けを先月引き下げられた 米銀バンク・オブ・アメリカ(BOA)は、デリバティブ(金融派生 商品)資産をメリルリンチ部門から預金保険の対象になる部門に移し たと、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

BOAの資産移転はカウンターパーティー(取引相手方)の要請 によるものだが、これについて米連邦準備制度理事会(FRB)と米 連邦預金保険公社(FDIC)の間で意見が分かれていると、関係者 らが匿名を条件に述べた。FRBは銀行持ち株会社の負担軽減につな がることから移転を支持しているが、銀行の破綻時に預金を保証しな ければならないFDICは反対だという。

大手米銀の救済から3年が過ぎ、これらの銀行の預金を投資銀行 業務のリスクから守ることが規制当局の課題になっている。金融危機 時に450億ドル(約3兆4600億円)規模の救済を受けたBOAは、年 央時点で1兆400億ドルの預金を持ち残高は米2位。

ミズーリ大学カンザスシティー校のウィリアム・ブラック教授(法 律・経済学)は「問題資産を預金保険対象部門に移してしまいたいと いう強い誘惑が常にあることが懸念材料だ」として、「それは厳しく制 限する必要がある」と述べた。

BOAの広報担当者、ジェリー・ドゥブロウスキー氏は資産移転 と当局との協議についてコメントを控えた。

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