欧州債:独仏債の利回り格差、1992年来最大-ムーディーズ見解で

18日の欧州債市場で、フラン ス10年債のドイツ10年債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド) が拡大し、過去約20年で最大となった。格付け会社ムーディー ズ・インベスターズ・サービスがフランスの「AAA(トリプルA)」 格付けについて、圧力がかかっていると指摘したことが背景。

ギリシャやスペインなどの国債も軟調だった。ムーディーズは 17日、フランスの財務力は世界の金融危機によって悪化したと指摘 した。ユーロ圏2位の経済大国であるフランスは、救済基金の欧州金 融安定ファシリティー(EFSF)に保証を提供している。

中国の7-9月(第3四半期)成長率が2009年以来の低水準と なったほか、ドイツの10月の景況感が悪化したことを受けて、景気 回復が世界的に勢いを失いつつあるとの見方が強まった。

ラボバンク・ネーデルラントのシニア市場エコノミスト、エルビ ン・デフロート氏(ユトレヒト在勤)は、「EFSFが拡大されれば、 フランスやドイツなどトリプルA格付けの保証提供国の偶発債務が高 まる」とし、「市場の懸念がスプレッド拡大に表れている」と述べ た。

ロンドン時間午後4時51分現在、仏10年債利回りは前日比8 bp上昇の3.14%。同国債(表面利率3.25%、2021年10月償 還)価格は0.705下げ100.960。これに対し独10年債利回りは 8bp低下し2.01%。

両国債のスプレッドは一時、18bp拡大し114bpとなった。 ブルームバーグのデータによれば、これは1992年以降で最大。

ギリシャを中心に高債務国の国債が下落。ギリシャの2013年8 月償還債(表面利率4%)の利回りは161bp上昇し76.42%、価 格は38.61となった。スペイン2年債利回りは13bp上げ

3.88%、イタリア2年債利回りは7bp上昇の4.45%。アイルラ ンド2年債利回りは15bp上げて7.83%。