欧州ソブリン債保証コストが上昇、危機解決への期待後退-CDS

18日のクレジット・デフォルト・ スワップ(CDS)市場では、欧州のソブリン債保証コストが上昇し た。景気が減速する中、欧州各国による域内の債務危機解決策をめぐ る協議が難航するとの懸念が高まっている。

西欧の国債15銘柄のCDSスプレッドから成るマークイットi Traxx・SovX西欧指数はロンドン時間午前10時(日本時間午 後6時)現在、5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の

338.5bp。スプレッド上昇は信用の質が劣化したとの認識を示唆する。

債務危機を克服できるとの楽観的な見方が後退している。ドイツ 政府が、23日の欧州首脳会議で包括的な解決策は示されないとの見解 を明らかにしたことが背景だ。18日発表されたドイツの景況感指数が ほぼ3年ぶりの低水準となったほか、英国のインフレが加速し、中国 の景気拡大ペースが鈍化したことも材料視された。

みずほインターナショナル(ロンドン)の信用ストラテジスト、 アンケ・リヒター氏はリポートで、「問題が大きい上、これを解決する ための資源が限定されている」と指摘した。

CMAによれば、ベルギー国債のCDSスプレッドは9.5bp上 昇の306.5bp、フランス国債のスプレッドは10bp上げ192bp。 ドイツ国債については5bp上昇し98bp、アイルランドは13bp上 げて762bp。イタリアが8bp上昇の452bp、ポルトガルが12 bp上げ1122bp、スペインは5bp上昇し385bpとなった。

金融債の保証コストも上昇した。JPモルガン・チェースによる と、欧州の銀行・保険25社の優先債に連動するマークイットiTra xx金融指数は8bp上昇の253bp、劣後債の指数は13bp上げ483 bp。主に高リスク・高利回りの50銘柄で構成するマークイットiT raxxクロスオーバー指数は20.5bp上昇の761bpとなっている。