仏ダノン、ウオーター事業のサントリーへの売却で交渉-関係者(2)

ミネラルウオーターの「エビアン」 や「ボルヴィック」などのブランドを保有する仏ダノンは、サントリ ーホールディングスへのウオーター事業売却で交渉している。事情に 詳しい関係者3人が明らかにした。

協議は非公開だとして同関係者が匿名を条件に語ったところによ ると、ダノンは同部門の売却で年内に合意に達することを目指してい る。関係者1人によると、同社は売却益を米ファイザーの乳幼児向け ニュートリション事業の買収資金に充てる可能性がある。関係者2人 によれば、サントリーはアジアのウオーター事業に絞って買収を求め る可能性もある。

関係者によれば、ダノンは昨年11月、キリンホールディングス、 アサヒグループホールディングス、サントリーの関係者と会い、同事 業全体あるいは一部の取得にどの程度関心があるか打診した。関係者 1人によると、アジア事業をめぐるサントリーとの協議が最も進展し ている。

両社の協議は決裂する可能性があり、合意に達する保証はない。 関係者によると、ダノンは昨年時点で、ウオーター事業全体を50億- 70億ドルで売却したい意向を示していた。

ダノンの広報担当サブリナ・シュナイダー氏とサントリーの広報 担当、高橋みどり氏はいずれもコメントを控えた。

ダノンのミネラルウオーター事業の昨年の売上高は、継続事業ベ ースで前年比5.3%増の28億7000万ユーロ(約3032億円)で、売上 高全体の約17%を占めていた。ミネラルウオーターの売り上げは先進 国では伸び悩んでいるものの、新興諸国では増加傾向にある。非上場 のサントリーは国内の人口減少を踏まえ、海外事業を強化している。

サントリーは09年にダノンが所有する豪州・ニュージーランドの 飲料メーカー、フルコアを買収、米国では05年まで冷水器の共同事業 会社を運営するなどの提携関係にあった。