フランス最上級事実上転落か、チェコより保証割高-クレジット市場

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【記者:John Glover】

10月18日(ブルームバーグ):欧州の救済基金に高債務国が抱え る債務を一部保証する機能を持たせることを目指す拡充案は、フラン スの最上級の「AAA」格付けを脅かす恐れがある。

フランスの10年国債は10月に入ってからのリターンがギリシャ、 ベルギーに続いて、3番目に悪い。ユーロ圏高債務国のデフォルト (債務不履行)で生じる最初の損失を保証するため、救済基金である 欧州金融安定ファシリティー(EFSF)を活用するとの観測が広が ったことが背景にある。

米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは17日、 フランスの格付けが圧力にさらされているとの見解を発表。フランス 国債のドイツ国債に対する上乗せ利回り(スプレッド)は4月時点の 29ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)から過去最大の93.2 bpに拡大している。

インディペンデント・ストラテジーのチーフエコノミスト、ボ ブ・マッキー氏(ロンドン在勤)は「フランスがここで鍵を握る要因 となっている。保証の提供はフランスの偶発債務を増大させ、格付け に対する圧力となる。仮にフランスがAAA格付けを失うことになれ ば、今度はドイツへの圧力が増すだろう」と話す。

欧州の政策担当者らは、ギリシャ債務危機の影響がイタリアやス ペインに波及する中で、両国が市場からの資金調達を継続できる状況 を確保するため、EFSFの保証を活用することを検討しているとみ られる。このような観測がフランス国債に打撃を与えており、ムーデ ィーズによれば、フランスが格下げされれば、EFSF自体が最上級 格付けを維持する能力が損なわれることになる。

エストニアやチェコに劣る

フランス国債をデフォルト(債務不履行)から保証するコストの 指標となるクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)のスプレッ ドは今年1-6月(上期)の平均が約84bpだったが、現在は183b pに達している。これは欧州の最上級格付け国で最も高いだけでなく、 中国やエストニア、チェコなどスタンダード・アンド・プアーズ(S &P)が「AA-」に格付けしている諸国さえも上回る水準だ。

グレンデボン・キング・アセット・マネジメント(ロンドン)で 資産運用に携わるニコラ・マリネリ氏は「これらの数字を見る限り、 フランスはもはや『AAA』格付けの国ではない。彼らは数兆ユーロ 相当の国債保証について協議しているようだが、フランスが『AAA』 でなくなれば、保証を持続できなくなるだろう」と警告する。

ブルームバーグと欧州証券アナリスト協会連合会(EFFAS) がまとめた指数によると、10-12月(第4四半期)に入ってからのフ ランス国債のリターンはマイナス2.85%。ベルギー国債はマイナス

4.06%、ギリシャ国債はマイナス7.68%となっている。

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