中国:7-9月GDP、前年同期比9.1%増-2年ぶりの低い伸び

中国の7-9月(第3四半期) の国内総生産(GDP)は前年同期比9.1%増と、2009年以来の 低い伸びに鈍化した。欧州債務危機が深刻化する中で世界的な景気回 復が勢いを失いつつあるとの懸念が強まった。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト22人の予想 中央値は9.3%増。4-6月(第2四半期)は同9.5%増だった。 中国国家統計局が18日発表した。

欧州からの需要縮小と信用逼迫(ひっぱく)が響いて7-9月の 中国GDP伸び率が低下したことを受けて、アジア株は下げ幅を拡大。 欧州ではドイツ政府が、23日の首脳会議で債務危機の解決策が一気に まとまるとの期待を「夢物語」だと指摘した。工業生産と小売売上高 の伸びが加速する中で、温家宝首相は6%を超えるインフレ率の沈静 化を図っているが、この日のGDP統計はこうした取り組みの困難さ を浮き彫りにした。

ソシエテ・ジェネラルのエコノミスト、姚偉氏(香港在勤)はG DP伸び率について、「これは悪い数字ではない。市場は若干過剰 反応している」と指摘。「この日のデータが」金融政策の「急な変更」 の引き金になる公算は小さいとしながらも、「今後向かうのは緩和方向 だ」と付け加えた。

GDPと同時に発表された9月の工業生産は前年同月比13.8% 増となった。予想中央値は13.4%増。8月は13.5%増だった。

1-9月の都市部固定資産投資は前年同期比24.9%増。エコノ ミスト予想では24.8%増と見込まれていた。1-8月は25%増だ った。9月の小売売上高は前年同月比17.7%増となった。8月は 17%増。

GDP前期比伸び率は2.3%

この日の発表によると、7-9月期GDP(季節調整済)の前期 比伸び率は2.3%。4-6月は2.4%(改定値)だった。

UBSの中国担当エコノミスト、ワン・タオ氏は、世界最大の輸 出国である中国にとって、「世界的な景気下降ないしリセッション(景 気後退)」が向こう1年間に直面する主要なリスクになるとみている。 同氏によると、国内生産の鈍化に加えて、外需も「急激な減速」が予 想されるため、来年1-3月(第1四半期)のGDP伸び率は7.7% まで低下する可能性がある。

--Li Yanping. With assistance from Ailing Tan in Singapore and Zheng Lifei in Beijing. Editors: Nerys Avery, Lily Nonomiya

参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 城塚 愛也 Aiya Shirotsuka +81-3-3201-2482 ashirotsuka@bloomberg.net Editors: Yoshito Okubo, Masami Kakuta, Kanta Watanabe 内田良治 Ryoji Uchida +81-3-3201-3396 ruchida2@bloomberg.net 麗英二 Eiji Toshi +81-3-3201-2421 etoshi@bloomberg.net 渡辺漢太 Kanta Watanabe +81-3-3201-7113 kwatanabe22@bloomberg.net 桧誠司 Masashi Hinoki +81-3-3201-8843 mhinoki@bloomberg.net 小針章子 Akiko Kobari +81-3-3201-8879 Akobari@bloomberg.net 記事に関する記者への問い合わせ先: Li Yanping in Beijing at +86-10-6649-7568 or yli16@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Paul Panckhurst at +852-2977-6603 or ppanckhurst@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE