エールフランス:グルジョンCEOを更迭-スピネッタ会長が兼務

欧州最大の航空会社エールフラ ンス・KLMは、ピエールアンリ・グルジョン最高経営責任者(CE O)を更迭し、ジャンシリル・スピネッタ会長がCEOを兼務する人 事を発表した。同社は収益の落ち込みに加え、墜落事故で操縦士のミ スが発覚したことへの対応に苦しんでいる。

2009年1月からCEOを務めていたグルジョン氏(65)は、13 年までの予定だった任期の途中で辞任する。代わりにスピネッタ会長 (68)が、エールフランス・KLMが同年に単一の企業構造を採用す るまでCEOを務める。

収益見通し悪化を手掛かりに年初来の株価下落率が60%と欧州 で最悪のパフォーマンスを記録しているほか、09年に228人が死亡 した事故の要因として操縦士訓練が専門家から指摘されていること で、グルジョン氏の立場は弱くなっていた。17日の発表資料による と、グルジョン氏が務めていたエールフランス部門CEOには、政府 当局者のアレクサンドル・ドジュニアク氏(48)が就任する。

オド・セキュリティーズのアナリスト、ヤン・デロクル氏(パリ 在勤)は「エールフランスは難しい状況にあり、マクロ経済情勢が悪 化すればなおさらそうなる」とした上で、「グルジョン氏は投資家に さほど評価されていなかった。新たな経営体制は信頼感の構築に貢献 し、同社に一種の電気ショックを与えるかもしれない」と述べた。

経営陣刷新が報じられたことから、エールフランス・KLMの株 価はパリ株式市場で一時6.2%高に上昇。終値は1.4%高の5.61ユー ロ。正式発表は取引終了後だった。時価総額は16億8000万ユーロ(約 1800億円)と、1999年の上場時の約3分の2にとどまっている。