米シティ、自己勘定取引部門の閉鎖進める-持ち高解消で損失発生

米銀行3位のシティグループは、 7-9月(第3四半期)に損失が発生した自己勘定取引部門の閉鎖を 進めていることを明らかにした。監督当局は、銀行が株主資本でリス クの高い取引をすることに対し規制強化を準備している。

シティのジョン・ガースパッチ最高財務責任者(CFO)は17 日、アナリストとの電話会議で、「エクイティ・プリンシパル・スト ラテジーズ部門ではほぼ3分の2の縮小が完了した」と述べた。市場 の混乱に伴い同部門の収入は減少、保有するポジションの解消を進め る過程で損失が発生したという。

銀行の自己勘定取引を制限するいわゆる「ボルカー・ルール」の 適用を見据え、ビクラム・パンディット最高経営責任者(CEO、54) は同部門の閉鎖を進めている。ゴールドマン・サックス・グループや モルガン・スタンレーを含む他の金融機関は既に同様の事業から撤退 した。

シティの7-9月期の株式トレーディング収入は前年同期比73% 減少。同行は17日の決算資料で、自己勘定取引部門と株式デリバテ ィブ(金融派生商品)部門が大幅減収の「大きな原因」であり、「厳 しい市場環境」がこれに拍車を掛けたと説明している。

シティの広報担当、ダニエレ・ロメロアプシロス氏は電子メール で、「シティのトレーディング事業全体でエクイティ・プリンシパ ル・ストラテジーズの占める割合はごくわずかだ」と指摘、「今後適 用されるボルカー・ルールの下ではシティのビジネスモデルと合致し ないため、同部門は縮小過程にある」とした。

プリンシパル・ストラテジーズ部門はロンドン在勤のステシュ・ シャーマ氏が率いている。事情に詳しい関係者2人が8月に明らかに したところによれば、シャーマ氏は同行を退社して自らヘッジファン ドを設立する計画。今のところ同氏からコメントは得られていない。