豪中銀議事録:インフレ見通しへの懸念和らぐ-利下げ観測拡大

オーストラリア準備銀行(中央銀 行)は18日、今月4日に開いた金融政策決定会合の議事録を公表し、 同国経済の成長鈍化に伴うインフレ懸念緩和で、必要なら利下げを実 施する余地があるとの認識を持っていたことを明らかにした。

議事録は「予測期間の成長率がやや鈍化し、労働市場は予想され ていたほど逼迫(ひっぱく)しない公算が大きい」と指摘。そうした 展望は「インフレ見通しへの懸念が数カ月前よりも和らいだことを意 味している」と説明した。

トレーダーらの間では、スティーブンス総裁率いる豪中銀が政策 金利であるオフィシャル・キャッシュレートの誘導目標を現行の

4.75%から引き下げるとの見方が強まっている。雇用の伸び鈍化と 世界的なリスクの高まりを受けて、同中銀は11カ月にわたり金利を 据え置いている。景気鈍化の見通しと信頼感低下は、欧州のソブリン 債危機が解決されておらず、株価下落で7-9月(第3四半期)に全 世界の株式時価総額が10兆ドル(約770兆円)失われたことを反映 している。

豪投資銀行最大手マッコーリー・グループのシニアエコノミスト、 ブライアン・レディカン氏(シドニー在勤)は「豪中銀では過去数カ 月間に大きな変化が生じている」と述べ、この日の議事録は「インフ レ見通しがどの程度改善したかをめぐる中銀の認識について、一段と 詳細を」提供していると述べた。

シドニー先物取引所の銀行間金利先物の動向によると、トレーダ ーらは豪中銀が年内に政策金利を0.50ポイント引き下げる確率を 76%とみている。議事録発表前は72%だった。

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