【個別銘柄】DeNA、百貨店、コマツ、建設、エルピダ、イビデン

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きょうの日本株市場で、株価変動 材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

ディー・エヌ・エー(DeNA、2432):前日比7.9%安の3135 円。TBSホールディングス(9401)が、傘下のプロ野球球団・横浜 ベイスターズをDeNAへ売却することで両社が大筋合意した、と19 日付の日本経済新聞朝刊が報じた。DeNAは19日、交渉中であるこ とは事実と発表。売却額は100億円前後の見込みと同紙は伝え、買収 負担の重さなどが懸念された。TBSHDは1.3%高の931円。

百貨店株:三越伊勢丹ホールディングス(3099)が3.3%高の805 円、高島屋(8233)が2.1%高の576円など。美術・宝飾品の販売が 好調で、百貨店各社は販売を強化していると19日付の日経新聞朝刊が 報道。日本百貨店協会が18日公表した9月の営業概況によると、「美 術・宝飾・貴金属」は前年同月比1.1%増と4カ月連続プラスだった。

コマツ(6301):1.3%高の1762円。クレディ・スイス証券の黒田 真路アナリストは、「中国経済のハードランディング、業績予想の下方 修正、中国ローカル企業の台頭などの各種悪材料を織り込み、株価は 売られ過ぎの水準」と19日付リポートで指摘、投資判断を「アウトパ フォーム」で継続した。ドイツ証券でも18日に、判断「買い」を継続。 欧米建機が回復サイクルにあるほか、新興国の成長余地の大きさに言 及、株価は世界経済悪化の懸念を織り込みつつあるとした。

大手ゼネコン株:鹿島(1812)が5.5%安の242円、大成建設 (1801) が2.4%安の206円など。大林組(1802)が前日に4-9月期業績を 下方修正し、他の大手ゼネコン株にも業績懸念の連想売りが広がった。 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の水谷敏也シニアアナリストは 18日付リポートで、大林組が業績減額理由を発注者による着工延期、 震災の影響を受けた設計変更による完成時期の遅れなどを挙げた点に 言及。「程度の差こそあれ、大手ゼネコン各社共通の事象で、他社へ の波及状況に注視すべき」とした。大林組の上期連結営業利益は従来 予想の90億円を下回り、前年同期比25%減の62億円となったもよう。

エルピーダメモリ(6665):5.3%安の486円。三菱UFJモルガ ン・スタンレー証券は18日、投資判断を「中立」から「アンダーパフ ォーム」に、目標株価を462円から400円に引き下げた。深刻なDR AM不況の継続が響くとし、2012年3月期の連結営業損失予想を450 億円から809億円、13年3月期の営業損益予想を168億円の黒字から 91 億円の黒字にそれぞれ下方修正した。

マツダ(7261):3.7%安の158円。部品調達が難しくなっている ため、洪水被害が広がっているタイの工場での生産を今週22日まで停 止する。同社広報担当の田中豊太氏がブルームバーグの取材に答えた。 タイでは11日からピックアップトラックの生産を停止、来週25日以 降は状況をみて判断するといい、業績への悪影響が懸念された。

オリンパス(7733):2%安の1389円と、英国人前社長の突如解 任を発表した14日以来、4営業日続落。前社長と現経営陣の対立が強 まる中、ファンダメンタルズ以外の情報による株価変動リスクが継続 する可能性があるなどとし、JPモルガン証券やゴールドマン・サッ クス証券は投資評価を停止した。会社側はきょう午前9時40分、これ までの一連の報道に対する見解を発表。前社長が問題視する英社買収 経緯について説明した。

ユニー(8270):4.1%高の720円。プロ野球・中日ドラゴンズが 2年連続9度目のセ・リーグ優勝を決めたことを受け、愛知県が地盤 の同社は19日から優勝記念セールや球団承認記念グッズの限定販売 を実施する、と自社サイトで発表。業績寄与を見込む買いが入った。

イビデン(4062):2.8%高の1895円。世界最大の半導体メーカー、 米インテルが18日に発表した7-9月決算は、1株当たり純利益が 65セントと、前年同期の52セントから増えた。アナリスト予想平均 は61セント。また、10-12月の売上高見通しもアナリスト予想平均 を上回り、インテル向けにICパッケージを手掛ける同社業績にも好 影響が及ぶとみられた。

JT(2914):0.7%安の37万2500円。公明党は18日、東日本大 震災の復興財源として、政府・与党が盛り込んだたばこ増税を容認す る方向で調整に入った、と19日付の毎日新聞朝刊が報道。増税実現時 の収益への悪影響を警戒する売りが優勢だった。

東京製鉄(5423):1.2%安の658円。製品価格と鉄スクラップ価 格の急落などが響き、12年3月期の最終損益予想をゼロに下方修正し た。従来は20億円の黒字を見込んでいた。前年同期は104億円の赤字。 また、この日開示した上期決算短信で、取締役総務部長の今村清志氏 が取締役営業本部長に、常務取締役営業本部長の大堀直人氏が取締役 に役職の異動があったことを明らかにした。

内田洋行(8057):4.6%高の207円。グループ会社のウチダエス コ(4669)が、米アップル社の「iOS製品」の修理事業を開始する と、18日に発表。全国11カ所の営業・保守サービス拠点で修理対応 する。連結収益への好影響を期待した買いが入った。

丸一鋼管(5463):3%高の1816円。クレディ・スイス証券は18 日、新規に投資判断「アウトパフォーム」、目標株価2500円で調査を 開始した。建設需要回復によるメリットを直接的に享受できるほか、 業界再編、輸入原料安などでの利益押し上げ効果も期待されるという。

共英製鋼(5440):3.8%高の1339円。クレディ・スイス証券は 18日、投資判断「アウトパフォーム」、目標株価2100円で新たに調査 を開始。同証では、新日本製鉄と住友金属工業の統合に向け、住金系 の国内棒鋼最大手の共英製鋼を中心に、棒鋼業界再編の可能性が高い と指摘。建設市場回復による棒鋼需要の回復確度も高いとした。

太平工業(1819):4.3%高の414円。12年3月期の連結営業利益 予想を61億円から75億円に上方修正する、と18日発表。前期比では 24%減と、減益率は従来計画から縮小する見込み。売上高の上振れに 加え、プロジェクト施工方法の改善や施工要員の効率的配置なども利 益面で寄与する。

リコーリース(8566):1.7%高の1715円。4-9月期の連結経常 利益が前年同期比3%増の80億円前後になったようだ、と19日付の 日経新聞朝刊が報道。貸倒償却の減少や資金調達コストの低下が寄与、 12%減を予想していた従来から一転、4-9月期としての過去最高を 更新したという。

アールテック・ウエノ(4573):6.6%高の8万6900円。デンマー クのNovozymes Biopharmaと遺伝子組み換え人血清アルブミンの供給 で基本合意した、と18日に発表。昨年8月の田辺三菱製薬との日本で の開発・事業化に関するライセンス契約の解消以来、中断していたド ライアイ治療用点眼液の開発が再開可能になったという。

フォンツ・ホールディングス(3350):ストップ安となる1500円 (18%)安の6820円。一部アーティストの売り上げが伸長、テレビコ ンテンツ制作や広告代理店業務も順調で、18日発表の11年8月期の 連結営業損益は1億9500万円の黒字と前の期の3億2200万円の赤字 から改善したが、12年8月期は前期比49%減の1億円を計画。インデ ィーズ系音楽配信業界の厳しさを懸念する売りが広がった。

1stホールディングス(3644):7.9%高の465円。同社は18 日、上海の連結子会社が中国最大級のITサービスプロバイダー、神 州数数碼融信軟件有限公司(デジタル・チャイナ)のグループ企業と 集計・レポーティングツール「Dr.Sum EA」製品の販売に関し、業務提 携すると発表。中国の中小・中堅銀行3500社へ同製品を展開する販売 チャネルを得たとしており、今後の中国事業の拡大が見込まれた。

--取材協力:渡辺美慧  Editors:Shintaro Inkyo

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