米JPモルガンの元トレーダー、ヘッジファンドを創業-商品に投資

米銀JPモルガン・チェースの 元トレーダーで、同社が昨年商品の自己勘定トレーディング部門を閉鎖 した際に退社したダミアン・ボンベル氏が、金属や穀物、エネルギーに 投資するヘッジファンドを立ち上げた。

ボンベル氏は電話インタビューで、この「ストランド・グルーバ ル・マクロ・ファンド」には同氏とパートナーらが出資し、今年投資を 開始したことを明らかにした。外部顧客から調達した資金の取引を来年 1月にスタートする計画で、運用資産は少なくとも2億ドル(約150億 円)とすることを目指す。

ボンベル氏は7日のインタビューで「市場関係者が、私が採用する ような戦略に投資すべき理由は、もはや投資に適した環境ではないから だ」と指摘。「向こう5-10年間、市場は非常にまとまりのない状態に なり、政治家らは度重なる危機に翻弄(ほんろう)される可能性が高 い。戦略にたけ、精神的に柔軟なトレーダーが必要とされる」と述べ た。

JPモルガンは、ボンベル氏(39)を含む商品の自己勘定トレーデ ィング部門の社員らに対し、銀行が自己資金を投資に利用するのを制限 する米政府の規則に従うため同部門を閉鎖する方針を示した。これを受 け、ボンベル氏は2010年11月にJPモルガンを退社した。

08年のリーマン・ブラザーズ・ホールディングスとベアー・スタ ーンズの破綻を受け、銀行が高いリスクを負うことを規制する「ボルカ ールール」の導入が提案された。このため、ゴールドマン・サックス・ グループやシティグループ、モルガン・スタンレーのトレーダーらがヘ ッジファンドに入社したり創業したりするケースが相次いでいる。