欧州債:ドイツ債が上昇、債務危機解決への期待後退-ギリシャ債続落

17日の欧州債市場ではドイツ 国債が上昇。指標となる10年債の利回りは6週間ぶり高水準から低 下した。欧州債務危機への最新の対応策が迅速な解決につながるとの 楽観的な見方をドイツが否定したことが背景にある。

オランダとノルウェーの国債も堅調。メルケル独首相の首席報道 官を務めるシュテフェン・ザイベルト氏は、今月23日の首脳会議で 域内の債務危機を一気に収束させる策を示すことはないとの見解を明 らかにした。ショイブレ独財務相によれば、各国首脳はブリュッセル での会議で「決定的な解決策」を示さない。

ギリシャとスペイン、イタリアの2年債はこの日、いずれも下落 した。

INGグループ(アムステルダム)のシニア金利ストラテジスト、 アレッサンドロ・ジアンサンティ氏は、市場関係者はドイツ国債の代 わりに高債務国の国債を購入する前に「サミットの結果を見極めたい ようだ」と述べ、「サミットからの確実なニュースが本当に必要だ。 周辺国内部には多くのリスクがある」と続けた。

ロンドン時間午後4時27分現在、独10年債利回りは前週末比 10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.10%。一 時は2.25%まで上げ、9月1日以降の最高を付けた。同国債(表面 利率2.25%、2021年9月償還)価格は0.865上げ101.31。2 年債利回りは8bp低下し0.58%。

パリで開かれていた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総 裁会合は15日に閉幕し、ギリシャのデフォルト(債務不履行)回避 に向けた緊急対策の一部を支持した上で、23日に開かれるサミット までに計画を打ち出すよう期限を設定した。

ドイツ以外の安全な逃避先とされる国債も買われた。オランダ 10年債利回りは前週末比11bp下げ2.50%、ノルウェー10年債 利回りは5bp低下の2.72%。スウェーデンの10年債利回りは9 bp低下し1.94%となった。

ギリシャ2年債は続落し、利回りは68bp上昇の74.82%。イ タリア2年債利回りは6bp上げ4.38%、スペインの2年債利回り は3.75%と、前週末から8bp上昇した。