米シティ:7-9月期、74%増益-会計上の利益や不良債権減少で

米銀3位、シティグループの 7-9月(第3四半期)決算は、前年同期比で74%の増益となった。 会計上の利益19億ドル(約1500億円)が、トレーディングと投資 銀行の収入減の影響を打ち消したほか、不良債権による損失が縮小し た。

17日の同行発表によると、純利益は37億7000万ドル(1 株 当たり1.23ドル)。前年同期は21億7000万ドル(同72セ ント)だった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト 25人の予想平均では1株当たり82セントが見込まれていた。会 計上の利益を除いたベースの1株利益は84セントだった。

米銀JPモルガン・チェースも同様に、自社債務の評価調整 (CVA)による19億ドルの会計上の利益を計上した。欧州債 務危機の影響でトレーディングや投資銀行事業が低迷する中で、 債務評価調整が業績を支える傾向が見られる。会計上の調整を除 く収入は8%減少した。

シティの四半期黒字は7四半期連続。発表資料によると、ビ クラ ム・パンディット最高経営責任者(CEO)は「シティは 厳しい経済 環境を乗り切り、再び堅調な四半期業績を確保した。 リスクを慎重に 管理しながら当行の戦略の中核となる事業の拡 大を続けている」と述べた。

CVAを含めた収入は208億ドル。前年同期は207億ドルだっ た。CVAを除くと今年7-9月は189億ドルに減少した。

不良債権による損失は前年同期から41%縮小。貸倒引当金は14 億2000万ドルと昨年の19億7000万ドルから減らした。

トレーディングと投資銀行業務を含むセキュリティーズ・アン ド・バンキング部門はCVAの影響で増益となったものの、CVAを 除くとトレーディングと投資銀行の収入はともに減少した。CVAを 除いた債券トレーディング収入は33%減だった。