ユーロ圏危機の即解決という「夢」、実現しない-独政府報道官

(第4-6段落にエコノミストのコメントを追加して更新します)

【記者:Rainer Buergin and Tony Czuczka】

10月17日(ルームバーグ):ドイツ政府は欧州連合(EU) が23日の首脳会議でユーロ圏債務危機を一気に収束させる策を示 すことはないとの見解を明らかにした。世界は欧州に対し、危機打 開を急ぐよう求めている。

メルケル独首相は「このパッケージによって何もかもが解決し、 月曜には全てが完了しているという夢物語がまたしても根を張り つつあるが、その夢の実現は不可能だ」との見解を明白にしたと、 同首相のザイベルト首席報道官が17日、ベルリンでの記者会見で 述べた。危機解決策の模索が「来年に入っても続くことは確実だ」 と付け加えた。

週末の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、 欧州が打ち出しつつあるソブリン債危機への対策を部分的に各国 が支持した。ギリシャのデフォルト(債務不履行)を回避し銀行の 資本を強化、危機拡大を阻止する方法が模索されている。G20は 23日の欧州首脳会議を期限に解決策の提示を求めた。

首脳会議の議題には「協調した」銀行資本増強の方法と救済基 金である欧州金融安定ファシリティー(EFSF)を可能な限り効 果的に活用する方法、ギリシャ支援と経済・財政政策引き締めの方 法が含まれるとザイベルト報道官は述べた。

ジョー・ベレンベルク・ゴスラーのチーフエコノミスト、ホル ガー・シュミーディング氏は電話インタビューで、メルケル首相は ユーロ圏諸国に財政規律強化を迫ることを目指しているとして、 「少なくとも同首相にとっては長期的改革が」市場沈静化と「同じ くらい重要だ」と述べた。

サミットで首脳らが合意を目指すのはギリシャ問題の解決、E FSFの効力拡大、銀行への追加資本、競争力強化の取り組み、経 済運営を強化する条約の改変の5点。

ただ、ショイブレ独財務相は23日の首脳会議が「決定的な解 決策」を示すことはないと述べたと、ロイター通信は報じている。