英HSBC、UAEの個人向け証券業務から撤退へ-株安で売買高急減

欧州最大の銀行、英HSBCホー ルディングスは、アラブ首長国連邦(UAE)で個人向け証券サービ ス業務から撤退し、機関投資家向け業務に集中する計画だ。株式相場 急落と売買高が大きく落ち込んだことに対応する。

グローバル・マーケッツ部門の中東・北アフリカ担当責任者、ジ ョージズ・エルヘダリー氏は16日のインタビューで、「個人投資家の 限られた売買高やリスク、ボラティリティなど現在の市場環境を踏ま え、当行は機関投資家向けビジネスに重点を置くことを決めた」と述 べた。HSBCは、海外の銀行としては初めて2007年にUAEで株式 売買免許を取得した。

中東諸国の政治的混乱に加え、債務再編に伴いドバイ市場の売買 高が6年ぶりの低水準に落ち込む中、一部の証券会社は営業の一時停 止やコスト削減に踏み切った。ドバイ株の指標であるドバイ金融市場 総合指数の16日終値は1374.61と、2005年に付けた過去最高値から 84%下落、今年これまでの売買高は1日平均約1億1000万株と前年同 期の平均1億6100万株を下回る。09年は4億7600万株だった。

UAEの証券商品局(SCA)のウェブサイトによれば、UAE 内で「活動し、機能している」証券会社の数は59と、08年末から40% 減少。証券取引所ドバイ・ファイナンシャル・マーケットのウェブサ イトによると、HSBCミドルイースト・セキュリティーズは、9月 の売買代金ランキングで30位だった。

エルヘダリー氏は「証券会社が多過ぎる」と指摘、「規模の小さい 会社の一部は再編か撤退が不可避だ」と語った。HSBCは個人顧客 が別の証券会社に移るのを支援しており、その手続きは年内に完了す る見通しだという。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE