NYメトロポリタン・オペラへの寄付増加-ゴールドマン慈善基金は減

米ニューヨーク市のメトロポリ タン・オペラへの個人寄付が昨年、景気低迷後に回復し21.7%増の約 1億2700万ドル(現在のレートで約98億円)に達したことが、17日 発表された調査結果で明らかになった。

民間非営利団体(NPO)の専門紙クロニクル・オブ・フィランソ ロフィーによると、キャンパス拡張のため2億ドル規模の資金調達キャ ンペーンを展開中のニュー・ワールド・シンフォニーへの個人寄付の伸 びが最も大きかった。この団体はマイアミを拠点に高度な音楽教育を手 掛ける。昨年の寄付額は5210万ドルと、2009年の約620万ドルから 増加した。

リセッション(景気後退)が09年半ばに終了後も米経済は長期に わたって困難な状況にある。同紙が調査した米国を拠点とする大手NP O400団体の多くは、メトロポリタン・オペラとは対照的に寄付が縮小 傾向にあると回答した。昨年の個人寄付の増加率の中央値は3.5%と 過去最高だった09年の11%から低下した。

クロニクル紙の編集者、ステイシー・パルマー氏は電話インタビュ ーで「資金調達環境は依然として非常に厳しい」と指摘。「他より経済 状況が良い慈善団体もあるが、大半は資金調達が極めて困難になってい る」と述べた。

米ゴールドマン・サックス・グループが07年に立ち上げた慈善基 金「ゴールドマン・サックス・ギブズ」への寄付は昨年、36.4%減の 1億2320万ドル。ニューヨークのメトロポリタン美術館は5.3%減の 約1億3100万ドルだった。