欧州:官民の小競り合いが「最も憂鬱」-銀行が負担拡大案に抵抗

ドイツ銀行のヨゼフ・アッカー マン最高経営責任者(CEO)は欧州の各国首脳に対しソブリン債危 機の解決に向け戦略をまとめるよう数カ月間促し続けてきたが、欧州 連合(EU)当局者は今、ギリシャ債を保有する民間投資家の損失負 担拡大と強制的な銀行の資本増強を含む対策の合意に向け動いている。

銀行業界を代表する国際金融協会(IIF)の会長を務めるアッ カーマン氏は13日、銀行に対し追加資本を強いることは逆効果で、 民間投資家にギリシャ債保有でより大きな損失を受け入れさせるのは 難しいと言明。今週はブリュッセルを訪れ、当局側との交渉に臨む。

銀行業界の反対は、危機封じ込めを目指す23日のEU首脳会議 での成功に向けたドイツのメルケル首相とフランスのサルコジ大統領 の努力を損ねる恐れがある。こうした民間投資家の抵抗が世界の金融 市場を揺るがし、ユーロの信認を弱めている。

メディオバンカのアナリスト、クリストファー・ウィーラー氏 (ロンドン在勤)は、「最も憂鬱(ゆううつ)なことは、政治家、監 督当局、銀行の間で繰り広げられている小競り合いだ。ソブリン債と 資本問題を組み合わせて扱う解決策を見いだすため、銀行側はEUと 足並みをそろえて前向きな行動を取る必要がある」と述べる。

同氏によれば、金融市場の混乱に伴い収益面で打撃を受けた銀行 各行にとっても妥協案をまとめることは利益となる。フランクフルト に本店を置くドイツ銀は4日、利益見通しを撤回し、従業員500人の 削減と保有するギリシャ債の追加評価損を発表した。債務危機により 「顧客の活動が大きく鈍化し続けている」という。

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