消費関連銘柄、最高の時期に終止符-弱気派と強気派の見解一致

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【記者:Lynn Thomasson、Lu Wang】

10月17日(ブルームバーグ):株式の弱気派と強気派はある点で 見解が一致している。バリュエーション(株価評価)が2008年以来最 も高い水準にある消費関連株の最良期に終止符が打たれたということ だ。同業種の株価上昇率は今年に入ってから、他の業種を上回ってい る。

MSCI世界指数を構成するスーパー、食品、洗剤などの消費関 連業界の株価は年初から今月14日までに3.1%上昇したのに対して、 MSCI世界指数は世界の景気減速への懸念から7.3%下落している。 日本の上場たばこ企業であるJTの株価収益率(PER)は、過去5 年間の実績を12%上回っている。年初来株価上昇率が27%の米チョコ レートメーカー、ハーシーのPERは08年以来最高に達した。ブルー ムバーグのデータが示した。

弱気派はリセッション(景気後退)入りする場合、ディフェンシ ブ銘柄で容易に利益を上げられてきたと語る。一方、強気派は収益の 伸びが速く、割安な銘柄を選好する。消費関連銘柄が前回、MSCI 世界指数に対してこれほど割高だった時には、銀行や鉱工業の株価が 137%余り上昇する直前だった。その際、生活必需品は76%上昇した。

レイモンド・ジェームズ・アソシエーツのチーフ投資ストラテジ スト、ジェフリー・ソー氏は「リセッション入りを想定した投資が大 き過ぎている。リセッションに入らなければ、バリュエーションが高 いディフェンシブ銘柄から、相場動向により敏感な銘柄に全面的に入 れ替えるだろう」と指摘した。

世界の時価総額は減少

欧州の債務危機悪化や米国の失業率高止まりを背景に、世界の株 式時価総額は5月以降で約9兆ドル(約695兆円)失われた。MSC I世界指数は7-9月に17%下落。3カ月としては、リーマン・ブラ ザーズ・ホールディングス破綻で信用市場が機能不全に陥った2008 年末以来で最大の下げを記録した。

BNYメロン・ウェルス・マネジメントのレオ・グロホウスキー 最高投資責任者(CIO)は電話インタビューで消費関連銘柄につい て、「ディフェンシブ銘柄を探す投資家を呼び込み、不安定な市場で期 待される結果をこれまでは実際に出してきた」とした上で、「成果を前 倒しで出してしまったということだ」と語った。同社は前四半期にた ばこや加工食品メーカー株を処分し、エネルギーやテクノロジー株を 購入した。