各国中銀の米国債売却が07年以来の高水準-機関投資家は保有増やす

世界各国の中央銀行による米国債 の売却が信用危機が始まって以降で最大のペースとなる一方、機関投 資家は米国債を積み増している。

米連邦準備制度理事会(FRB)によると、各国中銀や米国外の 機関投資家の代わりに保有している米国債は過去7週間で765億ドル (約5兆9000億円)減少した。これは2007年8月以来最大の落ち込 み。その一方で債券投資信託は米国債の保有を増やしている。銀行に よる保有も過去5年で45%増加し、FRBは今年バランスシート上に 6560億ドル追加した。

外国の中銀による米国債売却は、1兆3000億ドル規模の米財政赤 字や政府債務の増加に対する国民投票という意味合いよりも、むしろ 各国による為替相場の支援策との関連が高いとみられる。ブラジルの 通貨レアルは6月以降、米ドルに対して9.8%下落し、台湾ドルも5.2% 値下がりした。エコノミストの間では2012年のインフレ率は2.1%と 今年の3.1%から鈍化が見込まれている上に、FRBは事実上のゼロ金 利政策を継続する方針を打ち出していることから、米国債に対する需 要は今後も持続すると投資家らは予想している。

イグニス・アセット・マネジメントの債券ファンドマネジャー、 スチュアート・トムソン氏は12日の電話インタビューで「銀行や保険 会社、年金基金は米国債のエクスポージャーが大幅に低いため、今後 もこれらの機関投資家からの需要は出てくるだろう」と語った。

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