G20、システム上重要な銀行を最大50行指定で検討中-関係者

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20カ国・地域(G20)は、世界経 済にとってシステム上重要であり資本増強の必要な銀行を最大50行指 定する方向で検討している。G20参加国の当局者2人が明らかにした。

同当局者によると、金融安定化理事会(FSB)のドラギ議長に よって作成されるこれら銀行のリストは11月3-4日に仏カンヌで開 催予定のG20首脳会議に間に合うように公表される見通し。協議は非 公開だとして匿名を条件に明らかにした。監督当局は指定される銀行 が資本増強を迫られるとの見通しを示している。

当局は資本規制の強化をめぐり一部の金融機関と対立している。 金融機関側は規制強化で世界経済の回復に悪影響が及ぶ恐れがあると 主張。JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任 者(CEO)やバンク・オブ・アメリカ(BOA)のブライアン・モ イニハンCEOなど銀行幹部らは今年に入って、新規制によって融資 が抑制され経済成長は打撃を受けると訴えている。

15日に閉幕したパリのG20財務相・中央銀行総裁会議では、シス テム上重要な銀行のリストをまとめる際に適用される資本基準につい て協議した。事情に詳しい関係者の1人によると、金融市場への潜在 的影響次第で29-40行が指定される可能性がある。また、G20参加国 の当局者2人は、このリストに指定される銀行が約50行に上る可能性 もあることを明らかにした。

G20声明

フランスのバロワン財務相は記者会見で、G20がシステム上重要 な銀行のリストを来月カンヌで開く首脳会議で公表する予定であるこ とを確認した。G20財務相・中銀総裁会議は声明で、監督強化や国境 を越えた解決策、資本基準の強化を通じてシステム上重要な金融機関 が突き付けるリスクを軽減する枠組みを承認したことを明らかにした。

FSBはシステム上重要な金融機関を規模や相互関連性、代替性 がないこと、グローバルな事業活動、複雑性という5つの項目に基づ いて評価している。

バーゼル銀行監督委員会は7月、当時入手できたデータに基づき 28行がシステム上重要と見なされ資本の上積みを求められるだろうと していた。破綻すれば世界市場を混乱させる恐れある金融機関は、新 たな銀行資本規制「バーゼル3」に最大2.5ポイントの自己資本比率 上乗せを求められる。

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