今週の米指標:9月のインフレ率鈍化-鉱工業生産は同じ伸び率か

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今週の米経済指標では、米国の生 活コストの伸びが9月に鈍化し、鉱工業生産は前月と同じペースの伸 びとなったことが示されるもようだ。インフレが鈍化し、成長は減速 するとの米連邦準備制度理事会(FRB)の見通しに沿った内容とな るとエコノミストらはみている。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想では、米 労働省が19日発表する9月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.3% 上昇(中央値)と、この3カ月で最も低い伸びが見込まれている。F RBが17日に発表する9月の鉱工業生産指数は2カ月連続で前月比

0.2%上昇の見通し。同月の中古住宅販売件数は前月比で減少が予想さ れている。

雇用や収入の伸びの弱さが消費者を圧迫する中で、衣料品小売り のギャップや食品スーパー大手のセーフウェイは原材料費上昇を補う ために値上げできる幅は限られていると指摘。インフレ期待と労働コ ストの落ち着きが先月、FRB当局者らに景気浮揚を狙った金融政策 を追求する余地をもたらした。

BNPパリバのエコノミスト、ブリックリン・ドワイヤー氏(ニ ューヨーク在勤)は、「景気の重荷はインフレからシフトしている」と 指摘。「FRBの現在の懸念は成長が過度に減速していることだ。景気 回復はもたついている」と述べた。

今週の経済指標では、一部地域で製造業活動が10月に縮小したこ とが示される可能性がある。ニューヨーク連銀はニューヨーク州、ニ ュージャージー州北部とコネティカット州南部を含むニューヨーク地 区の製造業景況指数を17日に発表する。20日にはフィラデルフィア連 銀が同地区製造業景況指数を発表する。

住宅市場が景気回復の重し

ブルームバーグのエコノミスト調査によると、9月のCPIは変 動の大きい食品とエネルギーを除いたベースで前月比0.2%上昇とな りそうだ。前年同月比では2.1%上昇(いずれも予想中央値)と、3年 ぶりの高い伸びが見込まれている。FRB当局者らは長期のコアイン フレ率目標を約1.7-2%としている。

18日発表の9月の生産者物価指数(PPI)は前月比0.2%上昇 の見通し。前月は同変わらずだった。

インフレ懸念は和らぐ一方、住宅市場が景気の重しとなっている。 全米不動産業者協会(NAR)が20日に発表する9月の中古住宅販売 件数は前月比2.1%減と、9.1%の失業率と住宅差し押さえの継続で業 界の回復が遅れていることが示される見込みだ。

米商務省が19日に発表する9月の住宅着工件数は前月比3.9%増 となったもようだ。前月は3カ月ぶり低水準だった。9月の住宅着工 許可件数は同2.4%減の見通し。

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