G20、欧州の危機対応を支持-EUサミットでの「断固たる」行動を要請

15日に閉幕した20カ国・地 域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、欧州が見直したソブリ ン債危機への取り組みに対し、米国など各国の支持が寄せられた。

G20では欧州の債務危機が議題の中心だった。当局者は、23 日にブリュッセルで開かれる欧州連合(EU)首脳会議(サミット) での「断固たる」対応を求め、4400億ユーロの欧州金融安定ファシ リティー(EFSF)の能力を最大限に引き上げ、債務危機の波及を 阻止するよう求めた。

ガイトナー米財務長官は会議後に記者団に対し、「欧州から聞 かされた話を心強く思う」と述べ、「欧州の計画には適切な要素が盛 り込まれている」と評価した。

事情に詳しい関係者が前日述べたところによると、欧州当局者 はギリシャ債で最大50%の評価額引き下げや銀行の支援策、EFS Fの拡充などに取り組んでいる。

オズボーン英財務相は記者団に対し、欧州当局者は「ユーロ圏 危機の解決策を見いだすよう強力な圧力を受けていることを、間違い なく認識してパリを後にするだろう」と述べた。ブリュッセルで開か れるEUサミットでは、誰もが納得するような計画が期待されている と続けた。

IMFの資金拡大では意見分かれる

G20政策当局者は世界経済について「緊張が高まり、重大な下 方リスク」に直面していると指摘、こうした状況に対応する必要があ ると述べた。さらに、銀行の十分な資本確保と金融市場の安定化を確 固たるものにするべく取り組んでいくと表明し、為替レートの過度の 変動や無秩序な動きは悪影響を与えるとの見解をあらためて述べた。 G20は11月3-4日に仏カンヌで首脳会議を開く。

当局者の間では、国際通貨基金(IMF)が「システム上の責 任を果たすために十分な資金基盤をもつべきだ」という意見で一致し ているものの、IMFの資金拡大をめぐっては意見が分かれている。 中国など新興市場国は拠出金の拡大を検討しているが、米国やドイツ、 カナダなどはユーロ圏がまず問題を解決することが先決である、ある いはIMFにはすでに十分な未使用のリソースがあるとの見解を示し ている。

ガイトナー長官は、欧州がIMFの資金をさらに利用できる可 能性を示唆、IMFには「十分な備え」があり、「包括的かつ熟慮の 上に設計された欧州の戦略を補完するために」その資金を利用するこ とを米国は支持するだろうと述べた。

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