欧州債(14日):フランス国債利回りが大幅上昇-ドイツ債も軟調

14日の欧州債市場ではフラン ス国債が下落し、10年債利回りは2008年10月以来で最大の上昇 となった。欧州各国が銀行を強化する必要があり、これが各国の財政 を一段と圧迫するとの観測が高まった。

仏10年債利回りは今週、38ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)上昇。ユーロが導入された1999年以後で最大の上げを 記録した。ドイツ10年債に対する利回り上乗せ幅も拡大し、これも ユーロ導入後の最大を記録した。

スペイン10年債は5日続落。格付け会社スタンダード・アン ド・プアーズ(S&P)による同国格下げが嫌気された。欧州中央銀 行(ECB)のトリシェ総裁がECBは「最後の貸し手」にならない と発言したことを受け、ユーロ圏全体で国債利回りが上昇した。

ドイツ銀行の欧州金利ストラテジー部門責任者、モヒト・クマー ル氏(ロンドン在勤)は、「最上級格付け国の中でフランスはやや脆 弱(ぜいじゃく)だ」と述べ、銀行のバランスシートの強化方法次第 では「ソブリン債や経済に影響が及ぶ」と続けた。

ロンドン時間午後4時27分現在、仏10年債利回りは前日比17 bp上昇の3.13%。一時は18.6bp上げた。同国債(表面利率

3.25%、2021年10月償還)価格は1.485下げ101.025。独10 年債との利回り格差は一時、94bpに拡大した。前週末は75bp。

フランス以外の最上級格付け国の国債利回りも上昇。オランダ 10年債利回りは前日比9bp上昇し2.61%、オーストリア10年債 利回りは13bp上げ3.09%。独10年債利回りは9bp上げて

2.20%となった。

スペイン国債は軟調だった。10年債利回りは4bp上昇の

5.24%。ECBが国債を購入したとの関係者情報が伝えられたもの の、反応は薄かった。S&Pは13日、スペインの格付けを1段階引 き下げ「AA-」とし、見通しを「ネガティブ」に据え置いた。