EU:ギリシャ債50%評価引き下げ、銀行支援を検討-関係者

欧州当局者はギリシャ債の評価額 最大50%引き下げと銀行支援策、中央銀行による国債購入の継続を債 務危機打開へ向けた修正戦略の柱として検討している。協議に詳しい 関係者が明らかにした。

匿名で語った同関係者によると、協議はあと1週間続く見通し。 ギリシャ債保有者に評価損を計上させる措置には、ポルトガルなど他 の救済受け入れ国での債務再編の可能性を排除する約束を伴わせる公 算。欧州が危機を克服したと投資家に納得してもらうためという。

修正戦略は、ギリシャ問題の解決、欧州金融安定ファシリティー (EFSF)の拡充、銀行向けの新たな資本、競争力強化の促進、経 済管理を厳しくするための欧州連合条約(マーストリヒト条約)の修 正検討-の5項目から成る。

政治的、技術的および法的な制約があることで危機解決の戦略は 不透明になっている。世界の市場や政治家からの圧力が強まるなか、 同戦略はブリュッセルで23日に開かれる欧州連合(EU)首脳会議で 取りまとめられる予定。

この戦略の成功はギリシャを実行可能な軌道に乗せることができ るかどうかにかかっている。同国では2年間の緊縮財政策でリセッシ ョン(景気後退)が深刻化し市民の暴動が発生、政局の安定が脅かさ れている。ギリシャは同国の債務が2012年には国内総生産(GD P)の172%に達すると予想。同年には5年連続のマイナス成長が 見込まれている。

銀行支援策

戦略の選択肢には、7月に投資家と合意したギリシャ債評価額 21%引き下げに調整を加えることが含まれる。関係者によれば、評 価額の引き下げ幅を最大50%にすることが一案。

銀行支援モデルでは、EFSFが出資する欧州全域レベルの機構 設置案が協議されている。同機構には銀行株の直接取得や銀行負債へ の保証提供の権限が与えられるという。