欧州危機解決にはドイツ人女性の心をつかめ-伊首相は無礼発言で失策

【記者:Christine Harper, Aaron Kirchfeld and John Glover】

10月14日(ブルームバーグ):イタリアのメディアは先月、同 国のベルルスコーニ首相がドイツのメルケル首相について、失礼で不 適切な発言をしたのを電話の盗聴によって発見されたと報じた。

これはどんな時でも外交上の大失策であることに変わりはないが、 今は特に時期が悪い。ドイツがイタリアに優しくしてくれるかどうか を投資家が息を飲んで見守っているからだ。

欧州の銀行は保有するギリシャ、イタリア、アイルランド、ポル トガル、スペイン国債で損失を被るとの懸念から資金調達コストは上 昇、株価は下落している。損失が生じた場合に吸収できるように、当 局は銀行の資本増強に向け準備を急ぐ。

一方、投資家やアナリストらは域内で最も豊かなドイツが、最大 の借金国であるイタリアとスペインを支える姿勢を明確に示す以外に、 銀行危機を解決する道はないと考えている。

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO) の欧州クレジット調査責任者、フィリップ・ボデロー氏は12日のブ ルームバーグテレビジョンのインタビューで、「スペイン債とイタリ ア債でヘアカット(債務減免)が必要になりかねないという議論やど んなに小さな確率であっても可能性があるという見方を叩きつぶし、 市場から取り除くことが不可欠だ」と語った。「銀行の資本増強は必 要ではあるが、十分ではない」と指摘した。