海外勢売り越し98年来の11週連続、規模は縮小-10月1週日本株

10月第1週(3-7日)の日本株 市場では、海外投資家が11週連続で売り越したことが東京証券取引所 公表のデータで分かった。週間ベースでの連続売り越し記録としては 1998年6月以来、約13年4カ月ぶりの長さだ。

東証が14日に発表した第1週の投資部門別売買動向によると、東 京、大阪、名古屋3市場の1・2部合計で、海外投資家は差し引き75 億円売り越した。ただ売越額は、前の週の638億円から大きく縮小。 11週連続の売り越しは、日本で不良債権問題による金融システム不安 が広がっていた98年3月2週から6月4週(22-26日)までの16週 連続以来の長さとなる。

大和証券キャピタルマーケッツの佐野雄一マーケットアナリスト は、海外投資家の売越額急減について「欧州域内の銀行に対する資本 増強に向けた動きが出始めた週後半に、海外勢はこれまで大きく落と してきたリスク資産のポジションをひとまず戻した」と指摘。欧州財 政問題が金融システム不安に広がる懸念がひとまず和らぎ、「日本株に も循環的な買いが入った」と見ている。

10月1週の日経平均株価は、週間で1.1%安の8605円で終えた。 2日にギリシャ政府が2011年と12年の従来の財政赤字削減目標を達 成できないと発表、さらにイタリア国債の格下げも市場心理を冷やし た。欧州債務問題への過度の不安が和らいだ週後半に戻りを試したが、 週半ばまでの下げ分を埋め切れなかった。

委託売買代金シェアで70%の海外投資家に次ぎ、18%を占める個 人投資家は2週連続で売り越し、売越額は191億円(前の週は1750 億円)。年金基金の売買や企業の自社株買いの動向を反映する信託銀行 は10週連続で買い越した。買越額は1108億円と、前週(1315億円) に続き1000億円を上回り、「企業年金によるリバランスに伴う買いが 継続した」と佐野氏は言う。

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