G20がIMFの融資能力拡大を検討、欧州の債務危機対策で-関係者

中国からブラジルまでさまざま な国が欧州の債務危機対策として、国際通貨基金(IMF)の融資能 力拡大を検討している。20カ国・地域(G20)とIMFの当局者が明 らかにした。

政策当局者は来月フランスのカンヌで開かれるG20首脳会議での 合意の一環として、IMFの融資能力を増強することを検討している。 当局者3人が協議は非公開だとして匿名を条件に語った。拠出を増や す可能性のある国は、23日の欧州連合(EU)首脳会議でどのような 債務危機対策が取られるかを見守っており、協議は準備段階にある。

IMFのラガルド専務理事は先月、世界経済が悪化した場合にす べての融資要請に応じるには、現在3900億ドル(約30兆円)の資金 では足りない可能性があると加盟国に伝えた。同関係者らによると、 追加資金は予防的融資としてイタリアとスペインを保護する目的に利 用されるとみられる。

世界のリセッション(景気後退)脱却に向けG20が2009年4月 にIMFの融資財源を3倍に増やすことを決めたのと似た動きとなり そうだ。同関係者の2人によると、日本など先進国に加え、中国とブ ラジルなど新興国が拠出を拡大する可能性がある。

IMFのウィリアム・マリー報道官はコメントを控えた。英紙フ ィナンシャル・タイムズは先に、新興国がIMFの資金拡大方法を検 討していると伝えていた。