ラジャラトナム被告に11年の禁錮刑-米最大のインサイダー事件首謀者

ヘッジファンドのガリオン・グル ープ創業者で、検察が「違法インサイダー取引の現代の代表的人物」 と呼ぶラジ・ラジャラトナム被告に13日、11年の禁錮刑が言い渡さ れた。インサイダー取引犯罪に対する量刑としてはこれまでで最も重 いうちの一つだが、検察側が求めた最大の量刑の半分にも満たなかっ た。

ラジャラトナム被告(54)は、検察側が「大手ヘッジファンドに よる米国史上最大のインサイダー取引」と位置付けた事件の首謀者。 検察当局は、同被告がゴールドマン・サックス・グループやインテル、 グーグルなどを含む企業の株式を売買するため関係者らを違法に買収 し、インサイダー取引で7200万ドル(約55億円)余りの利益を得た と主張。一連の捜査を受けて24人以上が有罪となった。

米連邦地裁のリチャード・ホルウェル判事は、ラジャラトナム被 告がインサイダー取引の首謀者であり、米証券取引委員会(SEC) の捜査を妨害したとする検察側の主張を認める一方、同被告が患う糖 尿病や腎臓病、慈善活動への参加について触れ、検察側の要求よりも 軽い量刑を言い渡した。

「軽い量刑」

ニューヨークのセント・ジョンズ大学のアンソニー・サビノ教授 は、検察当局が求めた最長24年6月の禁錮刑を踏まえ、「予想したよ りも軽い量刑だ」とした上で、「判事は明らかに重要な目標を達成しつ つある。つまり、この種の犯罪行為は容認されず、厳しく処罰される ということをウォール街に宣告したということだ」と語った。

ホルウェル判事は、上訴の提起期間中に保釈の継続を求めたラジ ャラトナム被告の請求を退けた。また、同被告をノースカロライナ州 バトナーにある連邦矯正施設のメディカルセンターに収容することを 勧めた。この施設には巨額詐欺事件で150年の禁錮刑となったバーナ ード・マドフ受刑囚が服役している。

同判事はさらに、5380万ドルの罰金支払いを命じるとともに、刑 期終了後の2年間は監視下に置かれると同被告に言い渡した。

ラジャラトナム被告は法廷を出る際に記者団には何も話さず、黒 のスポーツ型多目的車(SUV)に乗り込んだ。

マンハッタンの連邦地裁の陪審は5月11日、14の全ての訴因に ついて有罪評決を下していた。

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