金トレーダー:7月以降で最も強気-9月の過去3年で最大の下落受け

金相場が9月に過去3年で最大の 下落率を示したことから、トレーダーやアナリストはここ3カ月で最 も強気な姿勢を示している。欧州の債務危機と経済成長の鈍化、弱気 の株式市場を背景に、金の需要が拡大するとの観測が高まっている。 金相場は9月に月間ベースで11%安と、2008年10月以降で最大の 下げとなった。

ブルームバーグが25人を対象に実施した調査では、22人が来週 の金相場の上昇を予想。上昇を見込む割合は7月中旬以降で最大とな った。金相場は2カ月ぶりの安値まで下げた9月末以降、8.3%上昇。 ブルームバーグが集計したデータによると、金に裏付けされた上場取 引型金融商品(ETP)を通じた投資家による金保有量は1カ月ぶり に増加した。調査によると、トレーダーらは銅と粗糖、トウモロコシ、 大豆についても上昇を予想している。

投資家が他の市場での損失を埋めるため金を売却したことから、 金相場は過去最高値の1オンス当たり1923.70ドルに達した9月6 日以降、一時20%下落。各国の経済が再びリセッション(景気後退) に陥り、欧州の政策当局者らがソブリン債のデフォルト(債務不履行) を阻止できないとの懸念が強まったため、世界の株式市場では過去1 カ月間に約4兆2000億ドル(約320兆円)の時価総額が吹き飛んだ。 前回、トレーダーやアナリストがこれほどの強気姿勢を示したケース では、金相場は8週間以内に21%高騰し最高値に達している。

金ブローカー、ゴールドコアのエグゼクティブディレクター、マ ーク・オバーン氏(ダブリン在勤)は「世界にはマクロ経済やシステ ム、財政上のリスクがあり、近いうちに解消される兆しはない」と指 摘。「金相場を最高値に押し上げた全ての要因が依然として存在する」 と述べた。