ボルカールール、「立ち消え」の可能性-ゴールドマンのレビット氏

銀行の自己勘定取引を制限する「ボ ルカールール」は、ロビイストの抵抗で先送りされ骨抜きになる可能 性がある。米証券取引委員会(SEC)の元委員長でゴールドマン・ サックス・グループの顧問を務めるアーサー・レビット氏が指摘した。

レビット氏はブルームバーグラジオの番組「ブルームバーグ・サ ーベイランス」でトム・キーン、ケン・プレウィット両司会者のイン タビューに答え、ウォール街は「共和党の大統領と共和党支配の上院 の出現が期待できるまで、できるだけ先送りしようとするだろう」と 発言。「長く辛い道のりになりそうだ。今あるルールの多くは立ち消え になってしまうだろう」と語った。

また、監督当局が今週公表したルール案は「大半の人が予期して いたよりもずっと厳しい内容だった」と述べ、金融機関がコストを免 れるため、銀行持ち株会社という形態の放棄を検討する公算が大きい との見方を示した。社名は特定しなかった。

ボルカー元FRB議長にちなんで名付けられた自己勘定取引規制 は、2008年の信用危機につながった高リスク取引を制限することを目 指し、昨年成立した米金融規制改革法(ドッド・フランク法)に盛り 込まれた。 米連邦準備制度理事会(FRB)、連邦預金保険公社(F DIC)、通貨監督庁(OCC)、SECがまとめたルール案が今週公 表された。

レビット氏は民主党員で、クリントン政権下でSEC委員長に指 名された。現在はブルームバーグ・ニュースの親会社ブルームバーグ・ エル・ピーの取締役も務める。