【個別銘柄】オリンパス、輸出、エルピダ、ゼンショ、JT、東洋炭

きょうの日本株市場で、株価変動 材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

オリンパス(7733):前日比18%安の2045円で、東証1部売買代 金トップ。マイケル・シー・ウッドフォード氏に対する代表取締役・ 社長執行役員の解職を決議した、ときょう午前9時30分に発表。他経 営陣との間で経営の方向性などでかい離、意思決定に支障を来す状況 になったという。社長は菊川剛会長が兼任する。同社初の外国人社長 起用として、ウッドフォード氏がトップに就いたのはことし4月で、 半年での交代劇に経営混乱を嫌気する売りが発表後にかさんだ。

輸出関連株:ホンダ(7267)が2.4%安の2248円、キヤノン(7751) が2.6%安の3445円、コマツ(6301)が2.1%安の1733円など。米大 手銀行のJPモルガン・チェースの7-9月決算は投資銀行、トレー ディングの低迷で、自社債務の評価替えに伴う会計上の利益を除くと 33%減益となり、米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズは スペインの長期ソブリン格付けを「AA」から「AA-」に下げるな ど13日の欧米市場で悪材料が続いた。為替市場では、前日までの対ド ル、対円での円安方向の動きが一服。さらに、中国の9月消費者物価 (CPI)は4カ月連続で6%を突破し、金融引き締め懸念から中国 株が下落した影響もあり、輸出関連企業の業績楽観ムードは薄れた。

津田駒工業(6217):8.1%安の147円。中国の金融引き締めなど で繊維機械事業の生産、売り上げが計画に達しない見込みのほか、価 格競争の激化で工作機器用事業の採算も悪化しており、2011年11月 期の連結営業利益予想を従来の10億円から7億円に3割減額修正す る、と13日に発表。前期は11億円の赤字。足元の厳しい収益環境を 警戒する売りに押された。

エルピーダメモリ(6665):6%安の519円。4-9月期の連結営 業損益速報値が490億円の赤字になった、ときょう午後2時45分に発 表。前年同期は679億円の黒字。パソコン向けDRAMの需要低迷に よる販売価格の下落、円高が響いたといい、厳しい業況を嫌気する売 りに押された。

ゼンショーホールディングス(7550):4.5%安の972円。同社は 13日、牛丼チェーン「すき家」で過去2年、深夜帯での強盗被害が増 加していることに関連し、12日付で警察庁から防犯対策の一段強化の 指導を受けたことを明らかにした上で、深夜時間帯の1人勤務体制を 順次解消すると発表。ことし12月までに全店舗の60%、12年3月末 までに全店舗を目標に深夜の複数勤務体制を確立するとしており、人 件費負担の増加などが懸念された。

レナウン(3606):6.6%安の156円。13日に発表した3-8月期 の連結営業損失は24億円と、夏物商戦でスーパークールビズ関連など メンズ衣料が好調に推移した影響で、期初計画の28億円よりは赤字が 縮小した。ただ、震災の影響で全般的にアパレルは厳しい業況が続い ており、前年同期の16億円からは損失額が44%拡大。2億円の黒字 を見込む12年2月通期計画の達成が不安視された。

JT(2914):3.4%高の37万円。財務体質の改善が進んだことで、 11年3月期に45%だった配当性向の引き上げを検討していることを 志水雅一副社長が明らかにした、とブルームバーグ・ニュースがきょ う午前に報道。午後一段高の展開となった。

東洋炭素(5310):9.7%高の3625円。半導体・太陽電池向けなど に主力の特殊黒鉛製品の受注が好調、地域別では中国などアジアが高 い伸びを見せ、6-8月期(第1四半期)の連結営業利益は前年同期 比56%増の26億円だった、と13日に発表。同四半期が計画を上回っ たことを踏まえ、12年5月通期予想を従来比19%上積みし、63億円 に修正。前期比では9.7%の減益予想が一転、7.4%の増益になる。

KDDI(9433):1%高の58万5000円。米アップルの多機能携 帯電話「iPhone(アイフォーン)」の新機種「4S」が14日か ら発売を開始した。日本では国内通信3位のソフトバンクモバイルが 代行販売を実質独占してきたが、今回は同2位のKDDIが新規参入。 今後の業績貢献を見込む買いが優勢だった。対照的に、ソフトバンク (9984)は2.7%安の2478円。

ホギメディカル(3593):3.7%安の3395円。4-9月期の連結営 業利益は前期比6.8%減の40億円だった、と13日に発表。主力の医 療用キット製品「オペラマスター」を中心に手術用品類の売上高は伸 びたが、不織布製品で一時的な需要増の反動が発生、また生産遅延対 応のための販売費・一般管理費、オペラマスター手術管理システム費 用の増加などが響いた。

東洋電機製造(6505):3.6%安の376円。主力の交通事業を中心 に、IT事業などの売上高も減った影響で、6-8月期(第1四半期) の連結営業利益は前年同期比97%減の700万円だったと13日に発表。 12年5月通期予想の26億円は据え置いたが、進ちょく率の低さから 計画未達への懸念が広がった。

松竹(9601):3.5%安の684円。映画配給で「八日目の蝉」「こち ら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE」などが健闘、節電などコスト 削減効果もあり、3-8月期の連結営業損益は従来計画の10億9000 万円の赤字から5億円の黒字に浮上したもよう、と13日に発表。ただ、 前年同期の18億円と比べると利益水準が低く、さらに投資有価証券評 価損を特別損失に計上するため、純損失は21億円から25億円に拡大 したもようで、業績回復の遅れが懸念された。

鈴丹(8193):7.3%安の101円。同社は13日の臨時株主総会で、 12年2月21日を期日にパレモ(2778)を存続会社とし、鈴丹を消滅 会社とする吸収合併契約を承認した、と発表。これを受けて東京証券 取引所は同日、上場規程に則し12年2月16日付で鈴丹株の上場を廃 止することを決め、持ち高処分の売りがかさんだ。

東急不動産(8815):2.4%高の298円。ドイツ証券は13日、投資 判断「買い」と目標株価520円を維持した。他の不動産会社より生活 に密着したビジネスが多く、震災後の想定を大幅に上回る早期の通常 生活への回帰が同社収益を押し上げている、と指摘。会社側の業績計 画は保守的で、12年3月期の連結営業利益は会社側の400億円に対し、 423円と見込み、業績上振れ、株価の上昇余地は大きいとした。

JXホールディングス(5020):2.7%高の456円。石油天然ガス・ 金属鉱物資源機構(JOGMEC)は13日、JXHD傘下のJX日鉱 日石開発が子会社を通じてマレーシアで推進する石油などの探鉱事業 について、75%出資案件として採択したと発表。JOGMECの出資 見込み額は約101億円で、投資負担の軽減につながるとみられた。

ヤマトインターナショナル(8127):4.2%高の344円。クロコダ イル事業部門を新設し、基幹ブランド「クロコダイル」の一段の拡大 を図るほか、育成ブランドの強化、インターネット・モバイル事業の 推進、物流効率化なども進め、12年8月期の連結営業利益は前期比 51%増の20億円を計画する、ときょう午後2時に発表。今期1株当た り配当も18円と、前期比2円の増配を計画し、業績拡大を期待する買 いが発表後に膨らんだ。

デジタルハーツ(3620):7.7%高の14万100円。デバック事業で 全般的に受注が堅調、特にコンシューマゲームで既存顧客からのアウ トソーシング比率が上昇したことで売り上げが伸び、4-9月期の連 結営業利益は従来計画の2億7000万円を72%上回る4億6400万円に なったもよう、と13日に発表した。

片倉チッカリン(4031):4.7%高の200円。4-9月期の連結営 業損益は、従来予想の1000万円の赤字から3億2000万円の黒字に浮 上したもよう、と13日に発表。主力の肥料事業で、震災による前年度 末出荷遅れ分を挽回したほか、11年度6月の価格改定が値上げとなっ たことが寄与した。また、震災の津波被害を受け操業を停止していた 塩釜工場については、11月中に再開する予定。

タケダ機械(6150):30円(34%)高の118円ストップ高。震災 の影響で控えられていた物流倉庫、店舗、工場などの着工が全国的に 再開、耐震補強工事の発注増などで鉄骨加工業の稼働率は上昇してお り、6-8月期(第1四半期)の連結営業損益は3100万円の黒字と、 前年同期の1億500万円の赤字から改善した。据え置いた12年5月通 期計画の1億400万円の黒字に対する進ちょく率は30%に達した。

--取材協力:渡辺美慧  Editor:Shintaro Inkyo

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