国債増発は10年以下で1000億-2000億円が可能との意見-投資家懇

財務省は14日、主要な機関投資 家などで構成する国債投資家懇談会(座長・吉野直行慶応大学教授) を開催し、2011年度第3次補正予算編成に伴う国債発行などについて 意見交換した。出席者からは、国債増発は10年債以下の年限で各1000 億-2000億円程度が可能との意見が大勢を占めた。財務省幹部が会合 後の記者説明で明らかにした。

財務省幹部は、3次補正に伴う国債増発額は全体で約10兆円程度 に上ると説明。その上で、借り換え債の減額が約2兆円あることなど を挙げ、カレンダーベース(年度で国債入札を通じて発行する)の市 中発行額の増加分は相当程度抑制されるとの見方を示した。一部には、 20年債など超長期債の需要が強いことから来年度の国債発行計画で 増発の議論を求める声も出たという。

今年度国債発行計画によると、現在の年限別発行額は、2年債は 毎月発行で1回の入札あたり2.6兆円、5年債は同2.4兆円、10年債 は同2.2兆円、20年債は同1.1兆円。30年債は年8回発行で1回の入 札あたり7000億円。40年債は年4回発行で同4000億円。1年物の国 庫短期証券(TB)は毎月発行で1回あたり2.5兆円。6カ月物TB は年9000億円。

政府は7日の臨時閣議で、第3次補正予算と復興財源の基本方針 を決定した。3次補正は12兆円程度とし、うち東日本大震災の復旧・ 復興経費は9.1兆円程度。財源は復興債11.4兆円の発行や税外収入、 歳出削減によって確保する。

最近の国債市場の状況に関して、出席者からは復興債発行が財政 規律を保つ方向で進んでおり、国内の金利は安定的に推移していると の意見が出たという。