米国株:反落、JPモルガンの減益決算を嫌気-半導体株は高い

米株式相場は反落。JPモル ガン・チェースの減益決算を嫌気して売りが優勢になった。欧州債務 危機に関する楽観でこのところ上昇し過ぎたとの懸念も背景にある。

S&P500種株価指数を構成する半導体株指数やヤフーが上昇 し、相場全体では下げ渋った。ヤフーの買収を米KKRやブラックス トーン・グループを含むプライベートエクイティ(PE、未公開株) 投資会社が検討していることが、事情に詳しい関係者によって明らか になった。JPモルガンは4.8%安。自社債務の評価替えに伴う19 億ドルの会計上の利益を除くと約33%の減益となった。投資銀行と トレーディングが低迷した。

S&P500種株価指数は前日比0.3%安の1203.66。一時は

1.4%下落した。ダウ工業株30種平均は40.72ドル安(0.4%)安 の11478.13ドル。一方、ナスダック総合指数は0.6%上昇し、4 日連続の上げとなった。

ジェームズ・インベストメント・リサーチ(オハイオ州セニア) のバリー・ジェームズ社長は電話インタビューで「嵐の中で停船でき る港を見つけるのは難しい」と指摘。「この日の発表は銀行をめぐる 状況を良くするものではない。欧州の情勢は一進一退だ。最近、株価 は好調に上昇していたため、売りが幾分出ている」と述べた。

S&P500種の情報技術(IT)株指数は1%高。通常取引終 了後にグーグルが発表した決算では利益が予想を上回った。午後4時 29分現在の時間外取引でグーグル株は5.4%上昇、ナスダック100 指数先物は1.3%高となっている。

ヤフー

ヤフーは1%高で通常取引を終了。事情に詳しい関係者によると、 KKRとブラックストーンはPE会社のコンソーシアムを形成して買 収資金を確保する可能性がある。この案件は予備検討の段階であり、 買収案の提示を見送る可能性もあるとして、匿名を条件に関係者が語 った。

キーコープ(クリーブランド)のプライベートバンキング部門チ ーフ投資ストラテジスト、ブルース・マケイン氏は電話インタビュー で「株式相場は底を形成しつつある」と発言。「上昇局面が始まるの を見過ごすリスクをとるかどうかが問題だ」と指摘した。

欧州株の下落につれて米国株も下げた。欧州中央銀行(ECB) はユーロ圏の財政難国の救済で投資家に強制的に損失を負わせる形の 民間部門関与(PSI)は金融安定へのリスクとなり、銀行業界に 「直接的な悪影響」を及ぼすとの見解を示した。パシフィック・イン ベストメント・マネジメント(PIMCO)のモハメド・エラリアン 最高経営責任者(CEO)は、ギリシャ債保有者がこれまで合意され た以上の損失を負担する必要があると欧州の首脳は認識し始めている と述べた。

「苦い薬」

RNCジェンター・キャピタル・マネジメント(ロサンゼルス) のダニエル・ジェンター社長は「甘い表現でごまかすことはできない。 欧州債務危機の解決には非常に苦い薬が必要になるだろう」と語った。

KBW銀行指数は2.9%安。JPモルガンの投資銀行部門では 収入が4-6月(第2四半期)から13%減少した。

バンク・オブ・アメリカは5.5%、シティグループは5.3%そ れぞれ下げた。

景気敏感株で構成されるモルガン・スタンレー・シクリカル指数 は0.9%下落。ダウ輸送株平均は0.6%下げた。フェデックスは

1.7%、ゼネラル・エレクトリック(GE)は1.1%それぞれ下落。

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