トリシェECB総裁:欧州危機、解決は各国政府首脳に委ねられている

欧州中央銀行(ECB)のト リシェ総裁は、欧州の債務危機解決のカギを握っているのは各国政府 だとの見解を示した。23日にはブリュッセルで欧州連合(EU)首 脳会議が開催される。

トリシェ総裁(68)は13日、ロンドンでブルームバーグ・テレ ビのインタビューに応じ、「政府やその他の機関に現状を伝えること は金融当局の義務だが、適切な決定を下すことは彼らの判断に委ねら れている」と述べた。また「その任務がいかに難しいものであるか、 十分認識している」と強調した。

欧州政策当局は今月に入り、18日に予定されていた首脳会議を 23日に延期した。2年前にギリシャを発端に危機が発生して以来、 欧州の指導者は解決を試みているが、現時点では世界経済をリセッシ ョン(景気後退)に陥れかねない脅威となっている。この間、ECB は欧州の金融システム崩壊を防ぐために専ら負担を肩代わりしてきた。 各国政府に一層の責任を負うよう求めているものの、各国首脳は混乱 の収束に手間取っている。

トリシェ総裁は「ECBは大局的見地に立っているが、各国政府 が自らの立場から大局を見極めるのは容易なことではない」と付け加 えた。同総裁は今月末で任期を終え、イタリア銀行(中央銀行)のド ラギ総裁が後任に就く。

ブリュッセルのEU首脳会議に先立つ14日、20カ国・地域 (G20)財務相・中央銀行総裁会議がパリで開催される。