ドイツ銀CEOがブリュッセルへ-ギリシャ債負担拡大で当局と交渉へ

ドイツ銀行のヨゼフ・アッ カーマン最高経営責任者(CEO)は来週ブリュッセルを訪れる。 ギリシャ救済で民間投資家の負担拡大をねらう当局者との交 渉に臨む見込みだ。

銀行業界を代表する国際金融協会(IIF)の会長を務める アッカーマン氏は7月に、ギリシャ救済で民間投資家が21%の 債務減免を受け入れる案の交渉に携わった。同氏はこの日、ベル リンでの講演で、先の「ブリュッセルでの首脳会議の際に民間側 を代表して交渉したが、来週またブリュッセルに行く。交渉をや り直そうという動きがあるからだ」として、「これは、われわれ が投資家として自発的に受け入れると表明した21%から、減免 幅が拡大することを意味する」と語った。21%減免で投資家をま とめるのも容易ではなかったとも述べた。

欧州の首脳は7月合意の21%から、債券保有者の負担を 引き上げるかどうかを議論している。アッカーマンCEOは「ユーロ 圏で起こり得る債務のヘアカット(減免)が原因」で、銀行が融 資を抑制せざるを得なくなる可能性があると警告した。

また、ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のユンケル議 長(ルクセンブルク首相兼国庫相)はこの日、第2次ギリシャ救 済での投資家負担についてIIFと協議していると明らかにし た。

民間部門の関与拡大は、ソブリン債危機波及を食い止めるた めの救済規模拡大の一部となる可能性がある。当局は23日の首 脳会議を期限に決定的な危機打開策を打ち出そうと取り組んで いる。

欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会のバローゾ委 員長は12日、危機に見舞われた域内銀行の資本強化とギリシャ 融資第6弾の実行、恒久的な救済枠組みとなる欧州安定化メカニ ズム (ESM)の発足前倒しを呼び掛けた。

事情に詳しい関係者によれば、EUの銀行監督機関である欧 州銀行監督機構(EBA)は、ソブリン債リスクを吸収するため に銀行に対し自己資本比率9%の水準を求める可能性がある。7 月のストレステスト(健全性審査)の合否ラインは5%だった。

また、フランスの当局者はこの日、欧州の財務相らが銀行新 規則のバーゼル3に沿ったバランスシート強化について新たな スケジュールを設定することを検討していると明らかにした。中 核的自己資本比率9%は受け入れられるかとの問いにこの当局 者は「イエス」と答えた。