中国の銀行の不良債権、自己資本の6割に到達も-クレディ・スイス

中国の銀行の貸し倒れ損失は、不 動産会社や地方政府の債務不履行の影響で銀行自己資本の6割に相当 する水準に増加する恐れがあると、クレディ・スイス・グループが予 想した。

サンジェイ・ジャイン氏率いる香港在勤アナリストらは12日付の 調査リポートで、不良債権比率は「今後数年」で8-12%に上昇し、 中国の銀行資本の40-60%に相当する損失を招く可能性が高いと分析。 2012年と13年の銀行業界の利益予想を最大25%下方修正し、投資判 断を「アンダーウエート」で据え置いた。

中国の銀行株は今年に入って大幅安を演じており、MSCI中国 金融株指数は一時43%安まで値下がりした。3年にわたる信用ブーム の後の景気減速で不良債権が増加するとの懸念が背景にある。株価下 落で銀行株の株価収益率(PER)は過去最低水準に達したため、中 国政府は今週、4大銀行の株式購入を開始した。MSCI中国金融株 指数は過去2日間で9%上昇した。

ジャイン氏は銀行株の「アウトパフォーマンスが続く公算が大き くなるのは、銀行が資産の質に関する問題に効果的に取り組んでから だろう」と指摘。不動産会社と製造業者、地方政府、中小企業向けの 融資が不良債権の8割を超える可能性があると分析した。

同氏は従来、中国の銀行の不良債権比率を4.5-5%と予想してい た。中国人民銀行(中央銀行)によると、同比率は6月末時点で1% だったという。

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