【個別銘柄】輸出、機械、不動産、チタン、電力、大正薬、ベスト電

きょうの日本株市場で価格変動材 料のあった銘柄の終値は以下の通り。

輸出関連株:ソニー(6758)が前日比3%高の1562円、パナソニ ック(6752)が2%高の756円、マツダ(7261)が4.5%高の163円な ど。欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会のバローゾ委員長 は12日、欧州安定化メカニズム(ESM)の発足前倒しなどを求める 包括的な工程表を発表。欧州債務危機が沈静化に向かうとの期待から 前日の海外為替市場でユーロが買われ、一時1ユーロ=107円台と約 1カ月ぶりのユーロ高・円安水準を付けた。円は対ドルでも77円台前 半と円高修正の動きを見せ、収益悪化懸念が後退した。

機械・設備投資関連株:コマツ(6301)が4.4%高の1770円で東 証1部売買代金トップ、ツガミ(6101)が9.9%高の378円、オーク マ (6103)が4.2%高の550円など。8月の機械受注が市場予想から 上振れたのに続き、日本工作機械工業会が12日に発表した9月の工作 機械受注額(速報値)は、受注累計が前月比12%増の1107億円と前 月比較では3カ月ぶりに増加、前年同月比でも20%増えた。業界環境 の好転を期待する買いが終日優勢。設備投資関連の代表的銘柄である ファナック(6954)も3.4%高の1万1970円、オムロン(6645)も5.9% 高の1657円と買われた。

安川電機(6506):8%高の623円。クレディ・スイス証券は13 日、投資判断「アウトパフォーム」を継続。現在の株価は、業績下方 修正などのリスクを十分に織り込んだとの認識を示した。2003年以降 の株価推移を見ると、500円割れはその後の株価倍増を意識させる局 面で、株価アップサイドを意識すべき水準に近づいているという。

不動産株:住友不動産(8830)が5.9%高の1573円、三井不動産 (8801)が2.9%高の1265円など。不動産経済研究所が13日に発表 したマンション市場動向によると、9月の首都圏のマンション発売戸 数は前年同月比16.7%増の3713戸と2カ月連続で増加し、7カ月ぶ りに2けた増を記録した。10月も同21%増の4500戸を予想しており、 マンション市況の回復を見込む買いが入った。

チタン株:東邦チタニウム(5727)が8.5%高の1455円、大阪チ タニウムテクノロジーズ(5726)が7.7%高の3795円。独立系調査会 社のTIWは12日、12年の高品質スポンジチタンの契約交渉に関し、 需給両サイドで価格引き上げの方向で交渉が進んでおり、契約価格は 前年比1割以上の上昇になるとの見解を示唆。また、足元で拡大して いる海水淡水化プラント製造プロジェクトについて、プラントで使わ れるチタンの素材を両社が提供しているとも指摘した。

自動車部品株:デンソー(6902)が2.4%高の2376円、アイシン 精機(7259)が4.5%高の2583円など。野村証券では12日、自動車 部品19社合計の7-9月期営業利益が生産回復ペースや費用面への 見方が保守的な会社計画を50%上回り、1462億円になると予想した。

円高メリット業種:東証1部33業種の下落率上位にパルプ・紙、 電気・ガスが並び、個別では日本製紙グループ本社(3893)が2.8% 安の1834円、中部電力(9502)が2.9%安の1461円など。12日の海 外為替市場で約1カ月ぶりの円安水準を付け、輸入採算の改善期待が 薄れた。電力株は、JPモルガン証券が13日付の投資家向けメモで判 断「中立」を維持。円高、原油価格の下落基調は原子力発電所停止に 伴う火力発電所のたき増しコスト負担を減らすポジティブ要因だが、 料金原価構造が据え置かれている現状、株価への影響は限定的とした。

半導体関連株:アドバンテスト(6857)が5.6%高の889円、エ ルピーダメモリ(6665)が4%高の552円など。欧州最大の半導体製 造装置メーカー、ASMLホールディングは12日、10-12月期(第 4四半期)の受注が前四半期を上回る見込みと発表。同社の7-9月 期純利益もブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均を上回って おり、業界の収益環境の好転を見込む買いが入った。

日成ビルド工業(1916):31%高の151円。午後2時に12年3月 期業績予想の上方修正を発表。東日本大震災に伴う応急仮設住宅など 復興需要への取り組みが奏功し、営業利益を従来予想比3倍の32億 5000万円に増額した。前期実績は5億5200万円。また、業績の上振 れに伴い、期末配当金は事前に計画していた普通配3円に2円の特別 配を加え、1株当たり5円を見込む。前期は1円。

丸紅(8002):2.6%高の430円。カナダの海運大手と共同で、デ ンマークの海運世界最大手のA・P・モラー・マースクから液化天然 ガス(LNG)運搬船事業を買収する、と13日付の日本経済新聞朝刊 が報道。LNG船8隻の所有権益の取得に約14億ドル(約1070億円) を投じるといい、中期的な収益貢献を見込む買いが入った。

大正製薬ホールディングス(4581):5.5%安の6070円。12年3 月期の連結営業利益予想を従来の395億円から365億円に7.6%減額 修正し、前期比の減益率は17%に拡大する見込み。セルフメディケー ション事業で、ドリンク剤「リポビタンシリーズ」の売上高が7月以 降の天候不順などで低迷、医薬事業では骨粗しょう症治療剤「エディ ロール」が計画を下回った。ブルームバーグが集計したアナリスト予 想平均値は408億円で、足元の業績悪化が嫌気された。

昭和電工(4004):2.7%高の154円。ハードディスク駆動装置(H DD)用磁気ディスクが好調だったことなどで、1-9月期(第3四 半期累計)の連結営業利益は前年同期比31%増の360億円程度のもよ う、と13日付の日経新聞朝刊が報道。会社側の11年12月期通期計画 は450億円となっており、上振れを見込む買いが優勢だった。

ヤマダ電機(9831):3.5%高の5330円。太陽光発電装置の販売事 業を拡大、大手メーカー7社と連携し、11月以降に協力施工業者向け の研修施設を全国7カ所に開設すると13日付の日経新聞朝刊が報道。 3年以内に、協力施工業者数を現在の3倍強となる1000社に増やすと いい、今後の収益寄与を見込む買いが先行した。12日付で同社の連結 子会社になった住宅メーカーのエス・バイ・エル(1919)も2.8%高 の148円、ヤマダ電と太陽光発電システム、オール電化の企画や販売、 アフターメンテナンスを行う合弁会社を展開するウエストホールディ ングス(1407)は100円(15%)高の780円ストップ高。

ベスト電器(8175):9.8%高の247円。家電エコポイントや地デ ジ効果で需要が喚起されたほか、節電商品需要の高まりを受け12年2 月期の連結営業利益予想を従来の30億円から43億円に上方修正する、 と午後2時30分に発表。前期比の減益率は37%に縮小する見込みで、 収益性の改善を評価する買いが膨らんだ。

久光製薬(4530):2.9%安の3405円。3-8月期の連結営業利益 は前年同期比16%減の132億円だった。震災で宇都宮工場が被害を受 け、主力商品の「モーラステープ」や「モーラス」などの医療用医薬 品事業や一般用医薬品事業で供給に支障をきたし、研究開発費の増加 も響いた。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、12日付で投資 判断「ニュートラル」を維持し、目標株価を3600円から3500円に見 直し。上期の営業減益は計画通りとしながらも、モーラステープの弱 さなどから、下期の売り上げ回復も不透明としている。

三協・立山ホールディングス(3432):6.1%高の105円。6-11 月期の連結営業利益予想を29億円から36億円へ24%上方修正した。 前年同期比では9.8%減益予想が一転、12%増益の見込み。住宅版エ コポイント制度など住宅刺激策の終了前の駆け込み需要に加え、電力 使用量削減のための発光ダイオード(LED)看板への入れ替え需要 も寄与する。

川崎重工業(7012):6.1%高の208円。SMBC日興証券では12 日、投資判断「アウトパフォーム」を継続した。4-9月期(上期) の連結営業利益は、会社計画を15%上回る230億円との見解を示唆。 油圧機器事業の受注が堅調に推移しているほか、二輪事業で固定費圧 縮を積極的に進めており、モーターサイクル&エンジン事業も十数億 円の赤字にとどまるとみている。

角川グループホールディングス(9477):2.6%安の2596円。「ダ・ ヴィンチ」などの雑誌、書籍の出版事業を手掛けるメディアファクト リーの全株式をリクルートから取得、子会社化する。取得価額は80 億円。当面の資金負担や買収効果を懸念した売りに押された。

オリエントコーポレーション(8585):2.7%高の75円。4-9月 期の連結営業損失は3億8000万円と、従来予想の12億円から赤字が 縮小したもよう。債権良質化の進展で、貸倒関係費が前回発表予想か ら縮小する見通しとなったため。

コーナン商事(7516):3.6%安の1394円。震災や省エネへの対応 から乾電池やLED電球、扇風機などの売り上げが伸長、木材・建材 や塗料・作業用品も堅調で、3-8月期の単独営業利益は前年同期比 31%増の119億円となったが、12年2月期計画の206億円は据え置き、 通期上方修正を見込んでいた向きからの売りに押された。

テクマトリックス(3762):4.1%高の4万8200円。インターネッ ト接続サービスのインターネットイニシアティブ(3774)とクラウド 型ストレージサービスに関し、システム構築・サポートなどで業務提 携したと13日午前に発表。両社連携による今後の業績への好影響を見 込む買いが膨らんだ。

アルバイトタイムス(2341):2.7%高の77円。発行済み株式総数 の5.1%に当たる170万株、金額で1億5000万円を上限に自社株買い を行うと12日に発表。期間は13日から12月8日まで。当面の株式需 給の好転を見込む買いが入った。

プロパスト(3236):14%高の3620円。用地取得から建設、販売 まで手掛けるマンション開発について、今期は前期の4倍に当たる12 件に増やしたい考えを津江真行社長が表明した、とブルームバーグ・ ニュースが13日に報道。都心で1プロジェクト当たりの売り上げ10 億円規模、総戸数30-50程度の中小型マンションの開発を検討してい るという。

--取材協力:渡辺美慧  Editor:Shintaro Inkyo

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