国債増発、2年・5年、1年以下で可能の声が多い-特別参加者会合

財務省は13日、証券会社や銀行 の関係者で構成する国債市場特別参加者(プライマリーディーラー) 会合を開いて、2011年度第3次補正予算編成に伴う国債増発の消化方 法などについて意見交換した。出席者からは、2年や5年債、1年以 下の国庫短期証券(TB)で増発可能との声が多かった。財務省幹部 が会合後の記者説明で明らかにした。

政府は7日の臨時閣議で、第3次補正予算と復興財源の基本方針 を決定した。3次補正は12兆円程度とし、うち東日本大震災の復旧・ 復興経費は9.1兆円程度。財源は復興債11.4兆円の発行や税外収入、 歳出削減によって確保する。今後、与野党協議を本格化して最終決定 する。予算案と国債発行計画を早ければ来週にも発表する見通し。

財務省幹部は、3次補正に伴う国債増発額は全体で10兆円程度に 上ると説明。その上で、前倒し発行や第2非価格競争入札の上振れ分 などで、カレンダーベース(年度で国債入札を通じて発行する)の市 中発行額の増加分は相当程度吸収されるとの見方を示した。

市中発行増額に対し、参加者の間では1兆円台から3兆円台まで のレンジが示されて2兆円台を中心にした予想が多く、1回あたり入 札の発行額は2000億円程度増やせるとの意見が大半だったという。

現在の年限別発行額は、2年債は毎月発行で1回の入札あたり

2.6兆円、5年債は同2.4兆円、10年債は同2.2兆円、20年債は同1.1 兆円。30年債は年8回発行で1回の入札あたり7000億円。40年債は 年4回発行で同4000億円。1年物の国庫短期証券(TB)は毎月発行 で1回あたり2.5兆円。6カ月物TBは年9000億円。

同省は、主要な機関投資家などで構成する国債投資家懇談会(座 長・吉野直行慶応大学教授)を14日に開催する。そこでの議論を踏ま え、年限別の増発額など今後の発行について最終的に決定する。