プロパスト:マンション開発、今期4倍の12件-「再生完了」で本格化

株式を上場したまま初めて民事再生 法に基づいて経営再建を果たしたプロパストは、主力のマンション開発 事業を本格的に再開する方針だ。今期(2012年5月)中に取り掛かる開 発件数を2けたに拡大する計画に合わせ、社員も補充する。

プロパストの津江真行社長は11日、ブルームバーグ・ニュースと のインタビューで、「新たなスタートに立った」と事業拡大に意欲を見 せ、用地取得から建設、販売まで手掛けるマンション開発について、今 期は前期の4倍に当たる12件に増やしたい考えを表明した。これに伴 い現在40人弱の社員は今期中に「10人以上増えそうだ」と述べた。

同社はリーマンショック後のマンション発売の落ち込みで資金繰 りが悪化。10年5月に日本企業で初めて上場のまま民事再生手続きを申 請し、市場や業界関係者から注目を集めた。その後、債権者である銀行 による債権放棄や債務の株式化、合理化などで再建を進め、2月に東京 地裁から民事再生手続きの終結決定を受けた。

津江社長によると、利便性の高い都心で1プロジェクト当たりの売 り上げ10億円規模、総戸数30-50程度の中小型マンションの開発を検 討している。10年12月に約2年半ぶりに開発用地を取得したという。 同社の今期純利益は前期比98%減の5億4700万円の見通しだが、同社 長は「来期は増益を目指したい」と語った。

住宅市場は大震災後の景気回復の兆しの中で状況が改善しつつあ る。8月の新設住宅着工戸数は5カ月連続、首都圏の新築マンションの 発売戸数は2カ月連続で増加した。不動産経済研究所では11年下期(7 -12月)の首都圏のマンション発売について前年同期比10%増の2万 6800戸と予想している。

プロパスト株の13日終値は前日比445円(14%)高の3620円。上 げ幅としては3月18日以来最大となった。