元ゴールドマンのトレーダーのヘッジファンド、運用不振で顧客に返金

元ゴールドマン・サックス・J BWereのトレーダー3人が創業したシドニーのヘッジファンド、 グローバル・トレーディング・ストラテジーズは、世界経済のトレン ドに賭ける投資戦略が行き詰ったため投資家に資金を返還した。

2005年に運用を開始した同ファンドは08年には資産が12億ド ル(約930億円)に達したものの、リターンが1年余りにわたってマ イナスに低迷し、今年7月末でトレーディングを終了した。マレ ー・チャットフィールド最高執行責任者(COO)が12日に電話イ ンタビューで明らかにした。ヘッジファンドはピーク時には24人が従 事していたという。

ヘッジファンド・アドバイザー、トリプルAパートナーズ・オー ストラリアのディレクター、ダミアン・ハットフィールド氏は、今は 一部のヘッジファンドにとって「相当厳しい」環境だと述べ、「相場 が上向きトレンドになったり下向きトレンドになったりすれば、ヘッ ジファンドには良い環境だが、急激に上昇したり下落したりする状況 は好ましくない。これらの運用者の多くは、トレンドを見いだしてそ れに従う運用を目指しているからだ」と指摘した。

ブルームバーグの総合ヘッジファンド指数によれば、ヘッジファ ンドの9月の運用成績は前月比でマイナス3.2%と、過去1年余りで 最悪だった。ギリシャ国債のデフォルト(債務不履行)観測が高まっ たことが背景にある。マクロ型のヘッジファンドの9月の成績はマイ ナス2.4%、1-9月ではマイナス3.3%だった。

グローバル・トレーディングのファンドは利回り曲線の形の変化 といった世界経済のトレンドに注目して通貨や債券で運用する戦略を 用いて、運用資産を当初の倍以上に増やしていた。チャットフィー ルド氏によると、相場が経済よりも政治に左右されるようになったこ とで、こうした戦略は苦戦を強いられているという。

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