ウォール街、2012年のボーナス減は確実-ニューヨーク会計検査院長

ウォール街の2012年ボーナ スは減額されるとの見通しを、ニューヨーク州のディナポリ会計検査 院長が示した。米景気回復の遅さと、欧州の債務危機で減収が見込ま れることや、リスク低減化のための報酬体系の変更が理由だと説明し た。

ディナポリ院長は12日のブルームバーグテレビジョンとの インタビューで、ボーナスが「下がるのは確実だ」として、ボー ナスを支払う原資も縮小するし、「基本給与の引き上げのほか、 ボーナスなどインセンティブ報酬については長期にわたって支 払われる傾向が強まっている」と語った。

2010年のウォール街のボーナスは全体で前年比8%減の208 億ドル(約1兆6000億円)。従業員が増えたため1人当たりではさ らに大きい9%の減少で12万8530ドル(約990万円)となった。

金融業界は10年1月から11年4月までに雇用を9900人増や したが、今年8月までの間に4100人を削減し、12年末までにさら に1万人近い職が失われる見通し。ディナポリ院長の11日の報告が 示している。

同院長はインタビューで、金融業界の「雇用削減は時間とともに、 経済の他の部分へと悪影響を広げていく」と語った。

「ウォール街を占拠せよ」をスローガンに掲げた抗議運動につい ては「多くの米国民が感じているフラストレーションのはけ口になっ ている」との見方を示した。ウォール街は「ニューヨーク市と州の資 金源となっている」として「適切な規制のレベルについて議論するこ とはできるが、この業界には持続的に利益を上げ、さらに多くの人を 雇用してもらいたい」と語った。

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